1955 Chevrolet 1st Series vs 2nd Series Truck|同じ1955年に存在した二つのChevy

第26回|1955 Chevrolet 1st Series vs 2nd Series Truck

目次

同じ1955年なのに、まるで違う2台のChevy Truck

1955 Chevrolet 1st Series vs 2nd Series Truck|同じ1955年に存在した二つのChevy

「1955 Chevrolet Truck」

そう聞いて、どんなPickupを思い浮かべるでしょうか。

丸みの強い昔ながらのChevy Pickup。

それとも、大きなWraparound Windshieldを持つTask Force。

実は、

どちらも1955 Chevroletです。

1955年はChevrolet Truckにとって、非常に特殊なModel Yearでした。

従来型の流れを受け継いだ、

1955 1st Series

そしてModel Year途中から登場した新世代、

1955 2nd Series / Task Force

が存在します。

つまり1955 Chevrolet Truckを調べるなら、最初に確認すべきなのは、

「1955年式ですか?」ではなく、「1st Seriesですか、2nd Seriesですか?」

なのです。


TWO GENERATIONS|一年の中に二つの世代

通常、年式を確認すれば車の世代はかなり絞れます。

ところが1955 Chevrolet Truckでは、それだけでは足りません。

1955 1st Seriesは、それまで続いてきたAdvance-Design系の最終段階。

一方、1955 2nd Seriesは新しいTask Force世代の出発点です。

つまり1955年という一つのModel Yearが、

旧世代の終わり

と、

新世代の始まり

を同時に持っています。

ここが1955 Chevrolet Truck最大の特徴です。


1ST SERIES|Advance-Designの最後

まず1st Series。

基本的な姿は1947年から続いたAdvance-Design系Chevrolet Truckとの連続性が強く残っています。

丸みを帯びたCab。

独立感の強いFront Fender。

従来型のWindshield。

昔ながらのPickupらしいBody Proportion。

1955年になったから突然まったく新しいBODYになったわけではありません。

むしろ、

1955 1st Seriesは、Advance-Design時代の最終形として見るべきChevrolet Truck

です。


2ND SERIES|Task Forceの始まり

そこへ登場したのが、

1955 2nd Series

です。

一般に、

Task Force

世代として知られます。

ここではStylingが大きく変わります。

Cab。

Windshield。

Hood。

Grille。

Fender。

Door周辺。

Pickup Boxとの視覚的なつながり。

旧世代の面影を残しながら少し変更した、という程度ではありません。

Chevrolet Truckの見え方そのものが変わった。


FRONT VIEW|顔がまったく違う

1st Seriesと2nd Seriesを最も簡単に見分ける場所の一つがFrontです。

1st SeriesにはAdvance-Design系らしい縦方向を意識させるFront Treatmentがあります。

対して2nd Seriesでは、より低く、横方向へ広がって見える新しいFront Designへ移ります。

HoodとFenderの関係も変わる。

Grilleも変わる。

つまり、

1955という年式表示だけ見て部品や写真を探すと、まったく違うTruckが出てくる

可能性があります。


WINDSHIELD|非常に分かりやすい識別点

BODY研究で特に重要なのがWindshieldです。

1st Seriesと2nd SeriesではCab Architectureそのものが異なります。

2nd Seriesでは、

Wraparound Windshield

が新しいStyling上の大きな特徴になります。

GlassがCab Corner方向へ回り込むことで、視覚的にも一気に新しい時代のTruckになります。

これは単なるGlass Designではありません。

A-pillar。

Roof。

Cowl。

Door opening周辺。

Cab全体のArchitectureと関係する変更です。

Windshieldを見るだけでも、世代交代の大きさが分かる。


CAB|同じ3104でも同じBODYではない

ここが1955 Truck研究で非常に重要です。

1st Seriesにも、

3104 Pickup

があります。

2nd Seriesにも、

3104 Pickup

があります。

同じ1955。

同じ3104。

同じPickup。

しかし、

同じBODYではありません。

世代が違います。

だからMUDIMUの台帳では、

1955 Chevrolet 3104

だけでは登録しません。

必ず、

1955 / 1st Series / 3104

または、

1955 / 2nd Series / 3104

まで記録します。


MODEL NUMBER TRAP|3104だけでは判定できない

これは中古車広告やParts Searchでも重要です。

「1955 Chevrolet 3100」

「1955 Chevrolet 3104」

と書いてあっても、それだけでTask Forceだと決められません。

逆も同じです。

1955年という移行年では、

YEAR + SERIES + MODEL

をセットで確認する必要があります。

これはMUDIMU Truck編の基本ルールにします。


FENDER|独立感から連続感へ

Styling上もう一つ面白いのがFenderです。

Advance-Design系の1st Seriesでは、Front Fenderの存在感が非常に強い。

「CabにFenderが付いている」という昔ながらのTruckらしい造形が見えます。

Task Forceでは、FenderからDoor、Cab、Pickup Sideへ向かう視覚的な流れが強く意識されるようになります。

つまり、

部品を組み合わせたTruck的な姿から、BODY全体を一つのデザインとして見せる方向へ進んだ。

ここは1955 Passenger Chevroletとの共通性も感じられる部分です。


RUNNING BOARD|横から見ると世代交代が分かる

旧型Truckらしさを強く作っている部品の一つがRunning Boardです。

1st SeriesではRunning BoardがSide Viewの重要な構成要素になります。

Task ForceではCabとPickup BoxのStyling関係が変化し、露出するRunning Boardの見え方も変わります。

横から見ると、

1st Seriesは、

Cab / Fender / Running Board / Bed

という各要素の存在感が比較的はっきりしています。

2nd Seriesでは、

FrontからRearへ流れるStyling

が強くなります。


PICKUP BED|荷台だけ見ても終わらない

Pickup Truckなので当然Bedは重要です。

しかし1955年の世代交代を、

「新しい荷台になった」

程度で理解すると足りません。

重要なのは、

CabとBedをどう一台の車として見せるか

です。

Task ForceではPassenger Car的なStyling感覚がTruckへ入り込んできます。

その考え方を最も極端に見せたのが、後で登場する、

Cameo Carrier

です。


BODY COMPARISON|基本的な違い

MUDIMUでは現段階でこう整理します。

項目1955 1st Series1955 2nd Series
世代Advance-Design系最終段階Task Force初期
Model Year19551955
Cab従来型Architecture新型Architecture
Windshield従来型Wraparound
Front StylingAdvance-Design系新Task Force Design
Fender独立感が強いBODYとの連続感を強化
Running Board旧型Truckらしい見え方露出・Styling関係が変化
Pickup3104等3104等
Panel存在存在
Suburban存在存在
Cameo Carrier3124
MUDIMU分類1st Seriesとして独立2nd Seriesとして独立

重要なのは、

Model Numberが似ていてもBODYを共有しているとは限らない

ということです。


PANEL|箱型BODYも世代交代する

この違いはPickupだけではありません。

Panelもあります。

1st SeriesにもPanel。

2nd SeriesにもPanel。

したがって、

「1955 Chevrolet Panel」

だけではBODY特定として不十分です。

Cabが違えば、

Windshield。

Front Sheet Metal。

Door周辺。

Roofとのつながり。

Rear Bodyとの接続。

なども調べ直す必要があります。

MUDIMUではPanelも1st / 2ndを混ぜません。


SUBURBAN|Carryallも二世代ある

Suburban Carryallも同じです。

1955という一つの年に、世代の違うSuburbanが存在します。

これはSuburban Historyを追う上でも非常に面白いところです。

しかも2nd Seriesには、

3106 — Rear Panel Doors

3116 — End Gate

というRear Opening Variationがあります。

つまり世代を分けたうえで、さらにBODY Variationを分ける必要があります。


CAMEO CARRIER|1st Seriesにはいない

そして決定的な違い。

2nd Seriesには、

3124 Cameo Carrier

があります。

1st Seriesには存在しない、新しい考え方のPickupです。

Cameo Carrierは単なる豪華装備版ではありません。

通常PickupのUtilityを維持しながら、特殊なOuter Body TreatmentによってSide Stylingを大きく変えました。

ここにTask Forceの方向性が象徴されています。

Truckを仕事道具としてだけでなく、Stylingで選ばれる商品にする。

1955年の世代交代を語るなら、Cameoは外せません。


CAMEO IS NOT FLEETSIDE|ここでも混同しない

Cameo CarrierのSmoothなSideを見ると、後のFleetsideを連想します。

しかし、

1955 Cameo Carrierを標準Fleetside Pickupと同一視しない。

Cameoは特殊なStyled Outer Panelsを使った独自の構造です。

標準的なChevrolet Fleetsideが登場するのは1958年。

つまりCameoは、

未来のPickup Stylingを先に見せた特殊BODY

として扱うほうが正確です。


PASSENGER CAR CONNECTION|乗用車とTruckが同時に変わった

1955年が面白い理由はTruckだけではありません。

Passenger Chevroletでは、

新しい150。

210。

Bel Air。

Nomad。

そして新Small-Block V8。

Truckでは、

Task Force。

Cameo Carrier。

つまりChevrolet全体で大きな転換が起きています。

MUDIMUが特に注目したいのはEngineではなく、

BODY DESIGN

です。

1955 ChevroletはPassenger Carだけ格好よくなったのではありません。

TruckまでStylingの対象になりました。


NOMAD & CAMEO|同じ1955年に生まれた意味

Passenger側の象徴が、

Nomad

だとすれば、

Truck側の象徴は、

Cameo Carrier

です。

Nomadは、

Station Wagonという実用BODYをStylingの主役へ引き上げた。

Cameoは、

Pickupという実用BODYをStylingの主役へ引き上げた。

この二台が同じ1955 Chevroletに存在する。

これは偶然として流すには面白すぎます。

後のNo.32で、

Nomad vs Cameo Carrier

として改めて掘ります。


IDENTIFICATION|現車ならどこを見る?

1955 Chevrolet Truckを目の前にしたら、まず全体のStylingを見ます。

特に、

Windshield

Cab

Front Grille

Hood

Front Fender

Running Board

Pickup Bedとのつながり

を確認します。

そしてModel / Identification情報を確認する。

大切なのは、

年式表示を先に信じてBODYを当てはめないこと。

Classic Truckでは、登録年・販売年・部品交換・Customなども絡む可能性があります。

まず車そのものを見る。


PARTS SEARCH|1955だけで部品を探すと危ない

これは実用上もかなり重要です。

1955 Chevrolet TruckのPartsを探すとき、

1955 Chevrolet Pickup

だけで検索すると、

1st Series用と2nd Series用が混ざる可能性があります。

Windshield。

Weatherstrip。

Door。

Fender。

Hood。

Grille。

Cab Parts。

こうしたBODY Partsでは特に危険です。

1955 TruckはSeries確認をしてからPartsを探す。

MUDIMUの記事が実車所有者にも役立つポイントです。


MUDIMU RULE|1955 Truckの表記ルール

今後MUDIMUでは、1955 Truckを原則として次のように表記します。

旧世代

1955 Chevrolet Truck 1st Series

新世代

1955 Chevrolet Truck 2nd Series / Task Force

Modelまで分かる場合、

1955 Chevrolet 1st Series 3104 Pickup

1955 Chevrolet 2nd Series 3104 Pickup

とします。

単に、

1955 Chevrolet 3104

とはなるべく書きません。

これで資料の混線を防ぎます。


WHY 1955 MATTERS|1955年が特別な理由

1955 Chevrolet Truckが面白いのは、新型Task Forceが登場したからだけではありません。

旧型と新型を同じ年の中で比較できる。

ここが面白い。

Advance-Design系のTruckとは何だったのか。

Task Forceで何を変えたのか。

ChevroletはTruckをどう見せたくなったのか。

その変化を一つのModel Yearの中で見ることができます。

だから1955年は、

Chevrolet Truck Designの境目を観察する最高の年

でもあります。


1955 CHEVROLET 1ST vs 2ND SERIES

年式が同じでも、BODYは同じではない。

1955 1st Series。

1955 2nd Series。

どちらも1955 Chevrolet Truckです。

しかし、

Cabが違う。

Windshieldが違う。

Frontが違う。

Fenderの見え方が違う。

Side Stylingが違う。

そして2nd Seriesには、

Cameo Carrierまで登場する。

だから1955 Truckでは、

YEARだけでは車を特定できない。

確認するのは、

YEAR × SERIES × MODEL × BODY

です。

1955 Chevrolet Truckは一種類ではありません。

一つの年式の中で、Chevrolet Truckが旧世代から新世代へ切り替わった。

その境目こそ、1955年型の最大の面白さです。


MUDIMU Research Note

1955 Chevrolet Truckについては、GM Heritage Archiveでも1st Seriesと2nd SeriesのVehicle Information Kitが別々に扱われています。

MUDIMUでも両Seriesを完全に分離して台帳化します。

特に今後の一次資料確認では、

1st Series終了時期

2nd Series導入時期

同一Model Numberの1st / 2ndでの仕様差

Pickup / Panel / SuburbanそれぞれのBODY変更

をさらに追います。

また「Advance-Design」「Task Force」という世代名称についても、Period Chevrolet資料での実際の使用方法と、後世の一般的呼称を区別して記録します。

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この記事を書いた人

1959、1960、1962、1968年式Chevroletの所有経験を持つ。現在、当時のChevrolet資料をもとにBODY、COLOR、TRIMを中心とした日本語アーカイブを構築中。

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