第25回|1955 Chevrolet Truck 完全ガイド
1955年には、二つのChevrolet Truckが存在した
1955 Chevrolet Truck 完全ガイド|1st SeriesとTask Force、全BODYを徹底研究
1955 Chevrolet。
Bel Air。
210。
150。
Nomad。
Corvette。
ここまでPassenger Carを中心に追ってきました。
しかし1955年のChevroletを完全に理解するには、もう一つ巨大な世界があります。
Chevrolet Truck
Pickupだけではありません。
Panel。
Suburban Carryall。
Stake。
Platform。
そして、
Cameo Carrier
まで存在します。
さらに1955年は、Chevrolet Truck史の中でも非常に面白い年です。
なぜなら、
同じ1955年型の中に、旧世代と新世代のTruckが存在するからです。
TWO 1955 TRUCKS|最初にここを分ける
1955 Chevrolet Truckを調べるとき、最初に覚えるべきことがあります。
1955 1st Series
と、
1955 2nd Series
です。
同じ1955 Chevrolet Truckでも、同じ車ではありません。
1st Seriesは、それまでのAdvance-Design系Truckの流れを受け継ぐモデル。
そしてModel Year途中に登場する2nd Seriesは、新しい、
Task Force
世代です。
したがってMUDIMUでは、
1955 Chevrolet Truck
という一枚の表に全部を混ぜません。
1ST SERIES|旧世代の1955年型
1955 1st Seriesは、1947年から続いたChevrolet Advance-Design系Truckの最終段階に位置します。
外観を見れば、丸みを帯びたCabやFenderなど、それまでのChevrolet Truckとの連続性が強い。
1955年という年式だけを見て、
「1955 Chevy TruckだからTask Force」
と判断すると間違えます。
1955年型にはTask Forceになる前のTruckもある。
これが最初の重要ポイントです。
1ST SERIES BODY MAP|Pickupだけではない
1st Seriesにも多くのBODYがあります。
現在確認している3100系を中心に見ると、
3104
Pickup
3105
Panel
3106
Suburban Carryall — Rear Panel Doors
3116
Suburban Carryall — End Gate
などがあります。
さらに、
3100。
3600。
3800。
とPayload / Wheelbaseの違うSeriesが存在します。
つまり、
Chevrolet Truck=Pickup
ではありません。
Passenger Chevroletと同じように、TruckにもBODY VARIATIONがあります。
3100 / 3600 / 3800|数字には意味がある
TruckではPassenger Chevrolet以上にSeries Numberを慎重に見る必要があります。
基本的には、
3100
1/2-ton系
3600
3/4-ton系
3800
1-ton系
という階層があります。
しかしMUDIMUでは「3100だから全部同じ」ともしません。
その後ろのModel Numberを見る必要があります。
例えば、
3104
ならPickup。
3105
ならPanel。
3106 / 3116
ならSuburban Carryall。
Series Number+Model NumberでBODYを読む。
これがTruck編の基本です。
2ND SERIES|1955年途中でTruckが変わった
そして1955年途中。
Chevrolet Truckは新世代へ移ります。
2nd Series / Task Force
です。
外観は大きく変わります。
Cab。
Windshield。
Hood。
Fender。
Grille。
Pickup Boxとのつながり。
1955 Passenger Chevroletが大きくStylingを変えたのと同じ年に、Truck側でも新しいChevrolet Designが始まりました。
だから1955年は、
PassengerとTruckの両方でChevroletの姿が変わった年
として見ることができます。
TASK FORCE BODY MAP|2nd SeriesをBODYで見る
1955 2nd Seriesで、MUDIMUがまず押さえる主要BODYは次です。
| Model | BODY | Wheelbase |
|---|---|---|
| 3104 | 1/2-ton Pickup | 114 in |
| 3204 | 1/2-ton Long Pickup | 123¼ in |
| 3604 | 3/4-ton Pickup | 123¼ in |
| 3804 | 1-ton Pickup | 135 in |
| 3105 | Panel | 114 in |
| 3805 | 1-ton Panel | 135 in |
| 3106 | Suburban Carryall / Panel Doors | 114 in |
| 3116 | Suburban Carryall / End Gate | 114 in |
| 3124 | Cameo Carrier | 114 in |
これだけでも、1955 Chevrolet Truckが単なるPickup Lineではなかったことが分かります。
3104|基本となる1/2-ton Pickup
Task Forceの基本Pickupとして重要なのが、
3104
です。
1/2-ton。
114-inch Wheelbase。
現在Classic Chevrolet Truckとして最もイメージしやすいBODYの一つです。
しかしMUDIMUでは、
「1955 Chevy Pickup」
だけでは終わらせません。
3104なのか。
3204なのか。
3604なのか。
3804なのか。
を確認します。
3204|長いPickupもある
Model、
3204
は1/2-tonのLong Pickup。
Wheelbaseは、
123¼ inches
です。
3104の114 inchesより長い。
つまり同じ1/2-ton Pickupでも、
Short
と、
Long
が存在します。
現代の売買広告で単に、
“1955 Chevrolet 3100 Pickup”
と書かれていても、本当に3104なのか確認する必要があります。
PickupというBODY名だけでは、1955 Chevrolet Truckを特定できない。
3604 / 3804|さらにTruckらしくなる
3/4-tonの、
3604
1-tonの、
3804
もPickup BODYを持ちます。
Wheelbaseは、
3604が123¼ inches。
3804が135 inches。
同じ1955 Task Force Pickupでも、BODYの長さとChassisが変わる。
これを全部「1955 Chevy Pickup」でまとめると、Truck図鑑としては粗すぎます。
PANEL|3105
そしてMUDIMUが絶対に落としたくないBODY。
Panel
です。
Model、
3105
114-inch Wheelbase。
Passenger Car側のSedan Deliveryと同じく、
「人より荷物」
に振ったBODYです。
Pickupとは違い、Cargo Areaが完全に囲われている。
現代的に言えばVanに近い存在ですが、Period Chevrolet terminologyでは、
Panel
として追います。
ここでも現代名称より、当時Chevroletが使ったBODY名を優先します。
3805|1-ton Panelまであった
Panelは3105だけではありません。
3805
という1-ton Panelも存在します。
Wheelbase、
135 inches。
これはかなり面白い。
同じPanel BODYでも、
小型の3105と、
大型の3805。
用途によってChassis / Capacityが分けられている。
1955 Chevroletには「Van」という一種類の箱型商用車があったのではない。
Truck SeriesとBODYの組み合わせがあります。
SUBURBAN|3106と3116
そして、
Suburban Carryall
です。
1955 Task Forceでは、
3106
と、
3116
があります。
何が違うのか。
Rear Openingです。
3106
Rear Panel Doors
3116
End Gate
つまり同じSuburban Carryallでも、
後ろのドア構造が違う。
これはMUDIMUが大好物のBODY VARIATIONです。
PANEL DOORS vs END GATE|後ろ姿までModelになる
3106では、Rear Panel Doors。
3116では、End Gate。
単なるOptionとして軽く流さず、Model Numberが分けられていることに注目します。
つまり、
荷物や人をどう出し入れするかまで、ChevroletはBODY Variationとして作り分けていた。
この3106 / 3116は、No.30 Suburbanで徹底的に掘ります。
CAMEO CARRIER|3124
そして1955 Chevrolet Truck最大の異端。
Cameo Carrier
Model、
3124
です。
1/2-ton。
114-inch Wheelbase。
しかし普通の3104 Pickupとは見た目が大きく違います。
Chevrolet Engineering Featuresでは、Cameo Carrierを1955年に導入された新しいModelとして説明しています。
目的は非常に明確です。
Half-ton PickupのUtility
と、
Individual Styling
を組み合わせる。
ここが重要です。
CAMEO|Pickupを「格好よくする」
通常PickupではRear FenderとCargo Boxの形が明確に分かれます。
Cameoでは特殊なOuter Body Treatmentによって、SideをよりSmoothに見せました。
Reinforced Plastic / Fiberglass系のOuter Componentsを利用し、Pickup Boxの外側をStylingしています。
つまり、
荷台を隠したのではない。Pickupという実用BODYそのものをデザインした。
1955年にこれをやったことが重要です。
NOT FLEETSIDE|CameoをFleetsideと呼ばない
ここは必ず区別します。
Cameo Carrierを見ると、後のFleetside Pickupを連想します。
しかし、
1955 Cameo Carrier=Fleetside
ではありません。
Chevroletの標準的なFleetside Pickupが登場するのは後年、1958年です。
CameoはSteel Pickup Boxを基本に、特殊なStyled Outer Panelsを用いてSmooth Sideを実現した別のアプローチ。
したがってMUDIMUでは、
「最初のFleetside」と雑に呼ばない。
Cameo CarrierはCameo Carrierとして記録します。
NOMAD AND CAMEO|1955年に起きた二つのこと
ここでPassenger Chevroletへ戻ります。
1955年には、
Nomad
がありました。
2-Door Station Wagon。
実用BODYであるWagonへ、強いStylingを与えたChevrolet。
そしてTruckには、
Cameo Carrier
が登場しました。
Pickupという実用BODYへ、強いStylingを与えたChevrolet。
これ、かなり面白いです。
1955 Chevroletは、実用BODYを「格好いい商品」に変え始めた年だった。
SedanやSport Coupeだけをデザインしたのではない。
Wagon。
Pickup。
そこまでDesignの対象にした。
これがNo.32、
Nomad vs Cameo Carrier
につながります。
PICKUP SIDE|Task Forceの新しい見え方
1955 Task ForceではPickupそのもののSide Viewも変わります。
Engineering資料では、Front FenderからDoor / Cabを通してRear側へ続くStyling Lineが意識されています。
Running Boardの露出も短くなり、旧Advance-Design系とは違う見え方になっていく。
つまりTask Forceは、
EngineやChassisだけの世代交代ではありません。
BODY DESIGNの世代交代
です。
MUDIMUではここを中心に追います。
1ST vs 2ND|同じModel Numberに注意
さらに厄介なのが、
1st Seriesにも、
2nd Seriesにも、
3104
などのModel Numberが存在することです。
だから、
1955 Chevrolet 3104
だけでは不十分な場合があります。
1st Seriesなのか、2nd Seriesなのか。
ここまで確認する必要があります。
1955年Truckの資料整理では必ず、
YEAR
SERIES
MODEL
をセットにします。
DO NOT MIX|絶対に一つの表に混ぜない
MUDIMUでは1955 Truckの資料に、
1955 / 3104 / Pickup
だけとは記録しません。
必ず、
1955 / 1st Series / 3104 / Pickup
または、
1955 / 2nd Series / 3104 / Pickup
とします。
なぜなら、
同じ1955、同じ3104でも、世代が違うからです。
これは1955 Truck編の絶対ルールです。
PASSENGER / SPORTS / TRUCK|1955 Chevrolet全体像
ここまで来ると、1955 Chevroletの全体像がかなり大きくなります。
PASSENGER
150
210
Bel Air
Sedan
Hardtop
Convertible
Wagon
Utility Sedan
Sedan Delivery
SPORTS
Corvette
TRUCK
1st Series
2nd Series / Task Force
Pickup
Long Pickup
Panel
Suburban Carryall
Cameo Carrier
Platform / Stake等
つまり、
1955 Chevrolet=Bel Air
では到底ありません。
これだけのBODYをChevroletは一つのModel Yearに持っていました。
MUDIMU TRUCK BODY MAP|最終的に作るもの
Truck編でもPassenger編と同じことをします。
Series。
Model Number。
BODY。
Door / Rear Door。
Wheelbase。
Capacity。
Exterior Difference。
Cargo Structure。
Price。
Production。
Color。
Trim。
そして前後年との違い。
最終的には、
1955 CHEVROLET TRUCK BODY MAP
を作ります。
Pickupだけでなく、
Panel。
Suburban。
Cameo。
まで同じ地図の上に置く。
これで初めて1955 Chevrolet Truckの全体像が見えます。
1955 CHEVROLET TRUCK
同じ1955年に、二つの世代が存在した。
1955 Chevrolet Truckを調べるとき、
最初に確認するのは、
Pickupかどうかではありません。
1st Seriesか、2nd Seriesか。
そこから、
3104。
3204。
3604。
3804。
3105。
3805。
3106。
3116。
3124。
へ分けていく。
すると1955 Chevrolet Truckは、
「古いPickup」
ではなく、
巨大なBODY VARIATION
として見えてきます。
そして、その中にCameo Carrierという非常に特殊なPickupがいる。
Passenger側にはNomadがいる。
1955年のChevroletは、
人を運ぶ車だけでなく、荷物を運ぶBODYまで格好よくしようとしていた。
ここまで見て、1955 Chevroletの姿がようやく完成に近づきます。
MUDIMU Research Note
1955 Chevrolet Truckは、1st Seriesと2nd Seriesを必ず分離して記録します。
GM Heritage Archiveにも1955 Truckは1st Series / 2nd SeriesのVehicle Information Kitがそれぞれ存在するため、今後もPrimary Sourceを別々に照合します。
2nd Seriesの主要BODYとして現在、
3104 Pickup / 3204 Long Pickup / 3604 Pickup / 3804 Pickup / 3105 Panel / 3805 Panel / 3106 Suburban Carryall / 3116 Suburban Carryall / 3124 Cameo Carrier
を基本台帳へ登録します。
Platform、Stake、Chassis & CabなどのCommercial Body / Chassis Variationも存在するため、Truck BODY MAPの完全版ではさらに追加調査します。
Cameo Carrierは後年の標準Fleetsideと混同せず、3124 Cameo Carrier固有のBODY Treatmentとして研究します。

コメント