48|1955 Chevrolet Working Bodies|Platform・Stake・Forward Control、街で本当に働いたTask Force

1955 Chevrolet No.48

1955 Chevrolet Task Forceを調べていると、PickupやCameo Carrierだけでは終わりません。

Factory資料には、

Platform。

Stake。

Forward Control。

さらにCab & Chassisや各種Cowl Chassisまで並びます。

ここから一台ずつ追えば、MUDIMUは簡単に「Chevrolet Truck全集」になってしまいます。

それはやりません。

MUDIMUで残したいのは、

1955年の道路や街で、実際に仕事をしていたChevroletには、Pickup以外にどんな形があったのか。

そのBODYの広がりです。

今回はPlatform、Stake、Forward Controlを中心に、1955 Chevroletの「働くBODY」を一枚にまとめます。


目次

1955 TASK FORCEはPICKUPだけではない

1955 Chevrolet Truck Engineering FeaturesのFactory Model表を見ると、2nd SeriesのTask Forceには非常に多くのModelが存在します。

その中で今回見る主要なWorking Bodyは次の通りです。

BODYFactory Model
Platform3608・3808・4108・4408
Stake3609・3809・4109・4409
Forward Control3442・3542・3742

これ以外にもCab Chassis、Flat Face Cowl、Windshield Cowl、さらに大型Seriesがあります。

しかし重要なのはModel Numberを暗記することではありません。

同じChevroletの顔の後ろに、まったく違う仕事BODYが存在した。

そこを見ます。


PLATFORM|荷台を「箱」にしないCHEVROLET

PickupにはPickup Boxがあります。

Side panelがあり、Tailgateがあり、その中へ荷物を載せます。

Platformは違います。

基本思想は、

平らな荷台。

荷物を囲うPickup Boxを前提にしないことで、大きさや形が一定でない荷物を扱いやすくします。

PICKUP
[CAB] [ └ CARGO BOX ┘ ]

PLATFORM
[CAB] [ ────────── ]
          FLAT BED

BODYとして見れば非常に単純です。

しかし「何を積むか」を限定しないことが、このBODYの価値でした。


3608・3808・4108・4408

1955 2nd SeriesのFactory資料では、Platformとして、

3608

3808

4108

4408

が設定されています。

ここで面白いのは、Platformが一つのSeriesだけにあるBODYではないことです。

3/4-Ton側から1-Ton、さらに上の仕事量へ展開されています。

つまり、

PlatformというBODYを、必要な仕事量に応じて異なるChassisへ載せる。

これもBODY × CHASSIS Variationです。


3608|PICKUPとの境界を見るのに面白い

MUDIMUで特に押さえておきたいのは3608です。

3600 Series。

123¼-inch Wheelbase。

Factory Model 3608 Platform

同じ3600 Seriesには、

3604 Pickup

もあります。

Secondary specification dataでも3604、3608、3609はいずれも123.25-inch Wheelbaseの3600 Seriesとして整理されています。

つまり同じSeries・同じWheelbaseでも、

3604
PICKUP

3608
PLATFORM

3609
STAKE

とBODYが変わる。

これは非常に分かりやすいFactory Variationです。


STAKE|PLATFORMに「囲い」を与える

次がStake。

基本的にはPlatform系の荷台へ、

Stake Side

を加えた仕事BODYです。

PLATFORM

[CAB] [ ─────────── ]


STAKE

[CAB] [│││││││││││]
       ↑
    STAKE SIDE

Pickup Boxのような一体的なSteel Sideではありません。

荷物を載せるPlatformとしての自由度を残しながら、荷物が横へ落ちにくい構造を加える。

農産物。

箱。

資材。

商店の商品。

さまざまな仕事へ使えるBODYです。


3609・3809・4109・4409

1955 Factory Model表ではStakeとして、

3609

3809

4109

4409

が確認できます。

ここでも規則性が見えます。

3608 PLATFORM
3609 STAKE

3808 PLATFORM
3809 STAKE

4108 PLATFORM
4109 STAKE

4408 PLATFORM
4409 STAKE

最後の一桁だけ見れば全部分かる、という意味ではありません。

Model Numberは必ずFactory資料と照合します。

しかし1955年のFactory lineupでは、PlatformとStakeが明確に対になって展開されていたことが分かります。


PICKUP・PLATFORM・STAKE|荷台だけで性格が変わる

三つを並べると面白い。

Pickup

荷物をBoxの中へ入れる。

Platform

平らな荷台へ載せる。

Stake

Platformへ囲いを加える。

つまりChevroletは、

Cabの後ろをどう作るか

によって仕事を分けていました。

同じTask Force Front Stylingを持っていても、Cabより後ろは別世界です。

これがCommercial ChevroletのBODY Variationです。


「STAKEは地味」だからこそ残しておく

Classic Chevroletの記事では、どうしてもCameoやPickupが主役になります。

それ自体は当然です。

しかし1955年のChevroletを本気で記録するなら、Stakeを存在しなかったことにはできません。

当時のChevrolet TruckはCollector Carではありません。

働く道具でした。

荷物を積み、商売をし、道路を走る。

StakeはそのChevroletらしい一面を残すBODYです。

ただしMUDIMUでは3609、3809、4109、4409を一台ずつ記事にはしません。

存在とBODYの意味をここで記録する。

それで十分です。


FORWARD CONTROL|ここで形が一気に変わる

そして今回、一番BODYとして面白いのが、

Forward Control。

普通のTask Force Truckでは、

ENGINE
 ↓
[HOOD][CAB][BODY]

という構成です。

Forward ControlではDriver positionを前方へ移し、通常のConventional Truckとはまったく違うPackageを作ります。

目的はStyleではありません。

限られた全長の中で、荷物や架装に使える長さを増やすこと。

CabとChassisの配置そのものを変えています。


3442・3542・3742

1955 Chevrolet Truck Engineering Featuresでは、Forward Control Chassisを三種類設定しています。

3442

3542

3742

です。

Factory資料によれば1955年には3442と3542が新たに加わり、従来の3942は廃止。

3742もCapacityとWheelbaseを変更して新しいLineupへ組み直されました。

整理すると、

ModelSeriesWheelbase
34423400104 in
35423500125 in
37423700137 in

この三種類はFactory資料で3/4-ton nominal rating、最大GVW 10,000 lbのForward Control Chassisとして説明されています。


3442|104インチという短さ

3442で注目したいのは、

104-inch Wheelbase。

かなり短い。

しかしForward Controlなので、単純に「小さなTruck」という話ではありません。

Driverを前へ置くことで、車両全体の長さに対して後方のBody / Cargo Spaceを効率よく使える。

つまり、

Wheelbaseの数字だけではBODYの大きさを判断できない。

Forward Controlはその典型です。


FORWARD CONTROLは完成した「箱」の名前ではない

ここは重要です。

3442・3542・3742はFactory資料上、

Forward Control Chassis

です。

つまり、現在残っているStep Vanのような外観を見て、

「これが3442のFactory BODY」

と簡単に決めてはいけません。

Chassisの上へ用途に応じたCommercial Bodyを架装する世界があります。

だからMUDIMUでは、

Factory Chevrolet部分

と、

後から組み合わされたBody / Coachwork

を分けて考えます。

これは実車Identificationでもかなり重要です。


1955でFORWARD CONTROL LINEUPが拡大した

1955 Task ForceではForward Controlが三つのWheelbaseへ拡大されました。

Factory Engineering資料は、

104-inchの3442。

125-inchの3542。

137-inchの3742。

という構成を記録しています。

つまりChevroletは一種類のForward Controlを作ったのではありません。

短いChassisから長いChassisまで用意し、

架装する仕事BODYに合わせて選べるようにした。

これも立派なBODY Variationです。


LOWER FRAME|仕事BODYを載せるための設計

1955 Forward ControlではChassisそのものにも特徴があります。

Factory Engineering資料によれば、新しいDeep-drop Front AxleとRear Frame Kick-upによって、Ground-to-frame Heightを3 inches以上低減。

Center of Gravityを下げるとともに、Commercial BodyのStepを低くでき、Driver entryを容易にできると説明されています。

これは重要です。

Forward Controlは見た目を変えるために前へ座らせたのではない。

仕事BODYを使いやすくするためにChassisまで設計している。


CANOPY EXPRESSは消えた

1955 TruckのBODY変化を見るうえでもう一つ記録しておきたいのが、

Canopy Express。

Factory Engineering資料では、3107と3807のCanopy Expressがinsufficient demandを理由に1955年の新Lineupから廃止されたと説明されています。

これは記事を一本作るほど追いません。

しかしMUDIMUのBODY史としては重要です。

BODY Variationは増えるだけではありません。

需要がなくなれば消えるBODYもある。

1955 Task Forceへの世代交代は、その整理も行った年でした。


CAB & CHASSISも忘れてはいけない

Factory lineupには、

3103。

3603。

3803。

4103。

4403。

などのCab Chassisも存在します。

これらは後ろの完成BODYをChevroletだけで固定しない。

用途に合わせたBodyを組み合わせるための土台です。

Commercial Vehicleでは、

Chevroletが作った車=見えているBODY全部

とは限りません。

この感覚はPassenger Car図鑑にはあまり出てこない部分です。


COWL CHASSISというさらに手前の状態もある

さらにFactory Model表には、

Flat Face Cowl

Windshield Cowl

も存在します。

ここまで来るとBODYというより、

完成するCommercial Vehicleのための基礎

です。

CoachbuilderやBody manufacturerによって、その先の姿が変わります。

MUDIMUでは存在を記録します。

しかし一台ずつ追いません。

ここから先へ進むと、本当にTruck Body Builder図鑑になってしまいます。


HEAVY-DUTYも「存在」は記録する

1955 Chevrolet Truckには4000、5000、6000 Seriesなど、さらに大きなTruckがあります。

Factory Engineering資料によれば1955 lineupは75 Modelsに及び、最大GVWも2-Ton Modelsで18,000 lbへ拡大されました。

当然、これもChevrolet史です。

しかしMUDIMUの主役にはしません。

大型TruckのAxle、Brake、GVW、特殊架装を一台ずつ追い始めれば、それだけで巨大な別サイトになります。

線を引きます。

Factory lineup全体は把握する。
しかし記事の主役は、普通の道路や街で身近に働いたChevrolet。


1955 WORKING BODY MAP

ここまでの1955 Task Forceを一度並べます。

1955 CHEVROLET TASK FORCE

OPEN CARGO
├─ 3104 Pickup
├─ 3124 Cameo Carrier
├─ 3204 Long Pickup
├─ 3604 Heavy Pickup
└─ 3804 1-Ton Pickup

ENCLOSED BODY
├─ 3105 Panel
├─ 3805 Panel
├─ 3106 Suburban Carryall
└─ 3116 Suburban Carryall

WORK BODY
├─ Platform
│   ├─ 3608
│   ├─ 3808
│   ├─ 4108
│   └─ 4408
│
├─ Stake
│   ├─ 3609
│   ├─ 3809
│   ├─ 4109
│   └─ 4409
│
└─ Forward Control
    ├─ 3442
    ├─ 3542
    └─ 3742

これでPickupだけ見ていたときとは、1955 Chevrolet Truckの景色がまるで変わります。


BODY NUMBERを全部記事にする必要はない

ここはMUDIMUの資料作りとして大切です。

Factory Modelは全部調べる。

台帳にも残す。

しかし、

Factory Modelが存在する=独立記事を一本作る

ではありません。

3608と3808を別記事。

4108と4408を別記事。

3609、3809、4109、4409も全部別記事。

Forward Controlも全部別記事。

これでは情報量が増えても、読者が1955 Chevroletを理解しやすくなるとは限りません。

今回は、

Platformという形。

Stakeという形。

Forward Controlという考え方。

この三つを理解できれば目的達成です。


PICKUPから見るとCHEVROLET TRUCKの広さが分かる

最初は3104 Pickup。

そこから長くすれば3204。

仕事量を増やせば3604・3804。

Styleへ振れば3124 Cameo。

閉じれば3105 Panel。

人も乗せれば3106・3116 Suburban。

荷台を平らにすればPlatform。

囲いを付ければStake。

Driver positionそのものを変えればForward Control。

こう並べると、

TruckのBODY Variationとは、見た目違いではなく「仕事の違い」を形にしたものだった。

ということが見えてきます。


MUDIMU VIEW|COMMERCIAL CHEVROLETはBODYが一番面白い

Engineだけ追えば、

Six。

V8。

Transmission。

Axle。

という話になります。

もちろん重要です。

しかし1955 TruckをBODYから見ると、もっと人間臭い。

何を運ぶのか。

どれだけ運ぶのか。

濡れてもいいのか。

人も乗せるのか。

荷物の形は決まっているのか。

狭い場所へ入るのか。

その答えが、

Pickup。

Panel。

Suburban。

Platform。

Stake。

Forward Control。

という形になっています。

仕事がBODYを作った。

1955 Chevrolet Truckの面白さはここです。


CONCLUSION|1955 TRUCK増補はここで終わる

1955 Chevrolet Task Forceには、Pickupだけではなく多くのWorking Bodyがありました。

Platform。

Stake。

Forward Control。

Cab & Chassis。

Cowl Chassis。

そしてさらに大型Truckまで存在します。

Factory資料では、その広大なLineupを確認できます。

しかしMUDIMUは大型Truck図鑑にはしません。

今回までで、

1st Series / 2nd Series。

Task Force BODY MAP。

3100 Pickup。

Cameo Carrier。

Long & Heavy Pickup。

Panel。

Suburban Carryall。

Platform・Stake・Forward Control。

1955年を理解するために必要なTruck BODYは十分に揃いました。

そして最後に残る大事な一文があります。

1955 Chevrolet Truckは「Pickup」という一台の車ではない。
当時の仕事の数だけ、Chevroletには形があった。

これで1955 Truck増補は終了。

1955 ChevroletはNo.48で正式に閉じていいところまで来ました

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この記事を書いた人

1959、1960、1962、1968年式Chevroletの所有経験を持つ。現在、当時のChevrolet資料をもとにBODY、COLOR、TRIMを中心とした日本語アーカイブを構築中。

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