第27回|1955 Chevrolet 3100 Pickup
3104、Task Forceの基本となった1/2-ton Pickup
1955 Chevrolet Truckの大きな転換点。
それが、
2nd Series / Task Force
でした。
その新しいTruck Lineの中で、最も基本的なPickupとして位置するのが、
3100 Series
そしてPickupのModel Number、
3104
です。
現在「1955 Chevy Pickup」として紹介されている車を見ると、この姿を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかしMUDIMUでは、
「1955年の古いChevy Pickup」
では終わらせません。
3100とは何なのか。
3104とは何なのか。
3204とは何が違うのか。
そして1955年に登場した新しいTask Force BODYは、従来のPickupから何を変えたのか。
今回は3104という一台のBODYまで降りて調べます。
3100 ≠ 3104|まず数字を分ける
最初に整理しておきます。
3100
と、
3104
は同じ意味ではありません。
3100は基本的に1/2-ton系のSeriesを示します。
その中のPickup Modelが、
3104
です。
したがってMUDIMUでは、
1955 Chevrolet 3100 Pickup
と一般名称を使いつつ、BODY研究では、
1955 Chevrolet 2nd Series / Model 3104 Pickup
まで確認します。
「3100」というSeries名だけでBODYを確定しない。
Truck編ではこれが重要です。
1955 2ND SERIES|今回扱う3104
さらに注意が必要です。
前回調べたとおり、1955 Chevrolet Truckには、
1st Series
と、
2nd Series
があります。
そして3104というModel Numberは、1st Series側にも存在します。
今回扱うのは、
1955 2nd Series 3104
です。
つまり新しいTask Force世代のPickup。
今後、1st Series 3104と混同しないようにします。
BASIC DATA|3104とは何か
現在MUDIMUで整理している基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Year | 1955 |
| Generation | 2nd Series / Task Force |
| Series | 3100 |
| Model | 3104 |
| Type | Pickup |
| Capacity class | 1/2-ton |
| Wheelbase | 114 in |
| Drive | Conventional rear-wheel-drive Truck layout |
| Position | Task Force Pickupの基本Model |
重要なのは、
114-inch Wheelbase
です。
これが次回扱う3204との大きな識別材料になります。
3104 vs 3204|同じ1/2-tonでも違う
1955 Task Forceには、
3204
もあります。
こちらも1/2-ton Pickup。
しかしWheelbaseは、
3104
114 inches
3204
123¼ inches
です。
つまり、
1/2-tonだから一種類のPickupだったわけではない。
短い基本Pickupと、より長いPickupが用意されていました。
現在の車両紹介で全部まとめて「1955 Chevrolet 3100」と呼ぶと、この違いが消えてしまいます。
PROPORTION|3104の魅力は長さにもある
MUDIMUではBODYを見るので、このWheelbase差は単なるSpecificationではありません。
114-inchの3104は、Long Pickupと比べて、
Cab。
Front Fender。
Bed。
Rear Fender。
のまとまりがコンパクトです。
Classic Pickupとして見たとき、
CabとBedの比率
そのものがStylingを作っています。
だからWheelbaseは、
「数字のスペック」
ではなく、
BODY Proportionの数字
として見ます。
CAB|Task Forceになって何が変わったか
3104の前半は、1955 Task Forceの新しいCabです。
特に目を引くのが、
Wraparound Windshield
です。
GlassがCorner方向へ回り込むことで、従来のAdvance-Design系Truckとは明らかに違う表情になりました。
これはWindshieldだけを交換したような変更ではありません。
A-pillar。
Roof。
Cowl。
Door Opening。
Front Sheet Metal。
Cab全体が新世代になります。
FRONT|Passenger Carに近づいたわけではない
Task Forceを見ると、以前より乗用車的にStylingされたと説明したくなります。
ただし、
「Passenger Carと同じBODY Designになった」
という意味ではありません。
Truckとして必要な、
強いFender。
高いHood。
大きなCab。
Cargo Bed。
を維持しています。
変わったのは、
それぞれの部品を、より一台のデザインとして見せようとしたこと。
ここが1955 Task Forceの面白さです。
SIDE VIEW|横から見る3104
MUDIMUで3104を研究するとき、FrontだけでなくSide Viewを重視します。
見る場所は、
Front Fender
Door
Cab
Running Board
Pickup Box
Rear Fender
です。
Advance-Design系では、それぞれの部品の独立感が強い。
Task ForceではFrontからRearへ視線が流れるようなStylingが強くなっています。
ただし1955年の通常Pickupでは、まだRear Fenderが明確に外へ張り出しています。
これが重要です。
REAR FENDER|まだFleetsideではない
1955 3104のPickup Boxを見ると、
Rear Fenderが外側へ張り出しています。
後年のFleetsideのような、Bed Sideが滑らかに一直線になるBODYではありません。
したがって、
1955 3104をFleetsideと呼ばない。
Chevroletの標準的なFleetsideは後の1958年に登場します。
1955年時点の通常Pickupは、後に一般にStepside系として認識される形に近い構成です。
ただしMUDIMUでは、Period資料でChevrolet自身がどう呼んでいたかを優先して表記します。
RUNNING BOARD|短く見える理由
3104をSideから見ると、Running BoardもStylingの一部です。
旧Advance-Design系Truckでは、Running Boardが横から見た姿の中で非常に強く見えました。
Task ForceではCabとBedの関係が変わり、露出するRunning Boardの見え方も変化します。
これによって、
Truckの部品を並べた感じ
から、
FrontとRearを一つにつないだ感じ
へ少しずつ移っていきます。
BED|Pickupは荷台までBODYである
Classic Pickupの記事では、Cabばかり注目されることがあります。
しかしMUDIMUでは、
BedもBODY
です。
3104の魅力は、
新しいTask Force Cab。
外へ張り出したRear Fender。
Pickup Box。
Running Board。
これら全部の組み合わせで成立しています。
CabだけTask Forceなら3104になるわけではありません。
3104 vs CAMEO|同じ114インチでも違う
ここで非常に面白い比較があります。
通常Pickupの、
3104
と、
Cameo Carrierの、
3124
です。
どちらも基本的に、
1/2-ton
114-inch Wheelbase
の世界にいます。
しかし見た目は大きく違います。
3104は通常PickupらしいRear Fenderを持つ。
3124 Cameoでは特殊なOuter Body Treatmentによって、Rear Sideを滑らかに見せます。
つまりChevroletは同じ基本的なTruck Sizeの中で、
「仕事のPickup」と「StylingされたPickup」を作り分けた。
ここが1955年の面白さです。
3104 IS IMPORTANT|Cameoだけ見てはいけない
1955 Task Forceを調べると、どうしてもCameo Carrierが目立ちます。
珍しい。
格好いい。
特殊。
しかしCameoだけを見てしまうと、1955 Truckの変化を正しく理解できません。
基準になるのは、
3104
です。
通常のPickupがどういうBODYだったのか。
それが分かって初めて、
Cameoが何を変えたのか分かります。
これはWagonと同じです。
Nomadを理解するにはHandymanを見る。
Cameoを理解するには3104を見る。
Special Bodyは、Standard Bodyと比較して初めて特殊性が見える。
これはMUDIMUの基本的な研究方法です。
3104 / 3204 / 3604 / 3804|Pickup Family
1955 2nd SeriesにはPickupだけでも複数あります。
| Model | Class | Wheelbase |
|---|---|---|
| 3104 | 1/2-ton Pickup | 114 in |
| 3204 | 1/2-ton Long Pickup | 123¼ in |
| 3604 | 3/4-ton Pickup | 123¼ in |
| 3804 | 1-ton Pickup | 135 in |
ここから分かるのは、
「1955 Chevy Pickup」は一種類ではない
ということです。
同じPickup BODYでも、WheelbaseとTruck ClassによってProportionが変わります。
3204 vs 3604|Wheelbaseだけでも判定できない
さらに面白いのが、
3204。
3604。
どちらも現在整理しているWheelbaseは、
123¼ inches
です。
しかし、
3204は1/2-ton。
3604は3/4-ton。
つまり、
Wheelbaseが同じ=同じModelではない。
TruckではPassenger Car以上に、
Series。
Model。
Capacity。
Wheelbase。
BODY。
をセットで確認する必要があります。
IDENTIFICATION|現車を見るなら
1955 Chevrolet Pickupの現車を確認するとき、MUDIMUなら順番に見ます。
まず、
1st Series / 2nd Series
を判定。
次に、
Pickup BODY
を確認。
そして、
Wheelbase / Bed Length
を確認。
Identification Dataから、
3104 / 3204 / 3604 / 3804
のどれなのかを追う。
さらに、
Cab。
Bed。
Fender。
Tailgate。
Trim。
が本来の仕様と合っているかを見る。
これで初めて、
「1955 Chevrolet 3100 Pickup」
という売り文句から、
本当に何の車なのか
へ進めます。
MODIFIED TRUCKS|Classic Pickupは変更車が多い
Pickup研究では、もう一つ注意があります。
現存するClassic Truckには、
Engine Swap。
Chassis Modification。
Lowering。
Custom Bed。
Fender変更。
Wheel変更。
Interior変更。
Paint変更。
などが行われた車も少なくありません。
Customそのものを否定する必要はありません。
しかし図鑑としては、
Factory BODYと現在の仕様を分ける
必要があります。
「格好いい現車だからFactory Originalだった」
とは判断しません。
COLOR & TRIM|Truckもここまで追う
今後3104については、Passenger Chevroletと同じように、
Factory Color。
Two-Tone / Deluxe Treatment。
Interior Color。
Seat Trim。
Exterior Trim。
Wheel Color。
Grille Treatment。
なども追います。
TruckだからBODYだけ調べて終わりにはしません。
MUDIMUの三本柱、
BODY × COLOR × TRIM
はTruckにも適用します。
1955 3104|普通だから重要
Cameo Carrierほど珍しくない。
Nomadほど有名でもない。
Corvetteでもない。
しかし、
3104は1955 Task Forceを理解する基準車
です。
通常のPickup BODYが分からなければ、
Long Pickupとの違いも、
3/4-tonとの違いも、
Cameoの特殊性も、
正確には見えてきません。
MUDIMUが追いたいのは、有名な車だけではありません。
普通のBODYをきちんと調べるから、特殊なBODYが特殊だと分かる。
3104は、その典型です。
1955 CHEVROLET 3100 PICKUP
「1955 Chevy Pickup」から、3104まで降りる。
1955。
2nd Series。
Task Force。
3100 Series。
Model 3104。
1/2-ton。
114-inch Wheelbase。
Pickup。
ここまで分かって、ようやく一台を特定できます。
そして横には、
3204 Long Pickup。
3604 3/4-ton。
3804 1-ton。
3124 Cameo Carrier。
がいる。
だから、
3100という名前だけでは1955 Pickupの世界は終わらない。
MUDIMUではModel Numberまで追います。
それが、
Chevrolet TruckのBODY VARIATIONを本気で残す
ということです。
MUDIMU Research Note
本記事では1955 Chevrolet Truck 2nd Series / Task Forceの3104を対象とします。1955 1st Series側にも3104が存在するため、資料上は必ずSeriesを併記します。
現在の基本台帳では2nd Series 3104を1/2-ton Pickup / 114-inch Wheelbaseとして整理しています。
今後さらにChevrolet Factory Specifications、Engineering Features、Factory Assembly Manual等を照合し、
Bed dimensions
Factory body terminology
Tailgate / rear fender構造
Factory Color / Trim
Deluxe equipment
GVW / payload specifications
まで追加します。
また後世の「Stepside」という呼び方を1955年当時のChevrolet公式名称として安易に使用せず、Period terminologyを確認していきます。

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