1955 Chevrolet Townsman|1062F、210の4ドアワゴンを徹底研究

第10回|1955 Chevrolet Townsman

目次

210に用意された、もう一つのWagon BODY

1955 Chevrolet Townsman|1062F、210の4ドアワゴンを徹底研究

基本データ

項目内容
SeriesTwo-Ten / 210
Model2109
Fisher Style55-1062F
Body4-Door Station Wagon
NameTownsman
Seating6 passenger
Wheelbase115 in
RearUpper Liftgate + Lower Tailgate

今回の芯は明快です。

1955 Chevrolet 210には、HandymanとTownsmanという二つのWagonがあった。違いは名前ではなく、2ドアの63Fと4ドアの62FというBODYそのものにある。

INTRODUCTION|Handymanだけが210 Wagonではない

1955 Chevrolet 210には、すでに見てきた2-Door WagonのHandymanがありました。

2129 / 55-1063F / Handyman

しかし、それだけではありません。

もう一台が、

2109 / 55-1062F / Townsman

です。

こちらは4-Door Station Wagon。

6人乗り。

同じ210 Series、同じ1955年、同じStation Wagonでありながら、Chevroletは2ドアと4ドアを別のBODYとして用意していました。


1062F|Townsmanを数字で見る

Townsmanという名前だけではBODYは分かりません。

重要なのは、

Model 2109

そして、

Fisher Style 55-1062F

です。

Handymanが1063F

Townsmanが1062F

わずか一文字違うように見える。

しかし、

63F=2-Door Wagon系

62F=4-Door Wagon系

としてBODYを分けて見る必要があります。

名前が似ているかではなく、Fisher Styleを見る。

MUDIMUではここを徹底します。


BODY|4枚のドアが作るWagon

Townsman最大の違いは、当然ながら4-Doorです。

しかし「HandymanにRear Doorを追加しただけ」と考えるとBODY研究としては足りません。

2-Door Wagonでは長いRear Quarter側面がBODYとして残ります。

4-Door Wagonでは、その領域にRear Doorが入る。

つまりSide Bodyの構成そのものが変わる。

Front Door

Rear Door

Rear Quarter

Roof

Glass

これらを含めて、62Fという4-Door Wagon BODYを見る必要があります。


HANDYMAN vs TOWNSMAN|1063Fと1062F

210 Wagonを並べると非常に分かりやすい。

HandymanTownsman
Model21292109
Fisher Style1063F1062F
Doors24
Seats66
Series210210

同じSeries。

同じ6人乗り。

同じStation Wagon。

しかしBODYは違う。

Handymanには2ドアWagon独特の長いSide Panelがある。

TownsmanではRear Doorが入り、乗員が後席へ直接アクセスできる。

これは単なる装備差ではありません。

HandymanとTownsmanは、「安い・高い」の関係ではなく、使い方からBODYを選ぶ関係だった。


62F FAMILY|もう一台の1062

ここからがさらに面白い。

1955 Chevroletにはもう一台、62系Wagonがあります。

Bel Air Beauvilleです。

Townsman — 55-1062F

Beauville — 55-1062DF

どちらも4-Door、6-passenger Station Wagon。

Fisher Service資料ではRear Quarter関連などで両者が近い関係にあり、Trim ManualでもRear Floorがまとめて扱われています。

つまり、

1062Fと1062DFには、基本的な4-Door Wagon architectureの強い共通性がある。

ただし、ここでも「完全に同一shell」とは現段階では断定しません。

次のNo.11でBeauvilleを単独研究すると、この関係がさらに見えてきます。


EXTERIOR|210としてのTownsman

Townsmanは210 Seriesです。

したがってBODYだけでなく、Two-TenとしてのExterior Treatmentを見る必要があります。

Fisher Service資料には1062F系のExterior Molding情報があります。

ここで面白いのは、

同じ基本Wagon architecture

に対して、

210ではTownsman、

Bel AirではBeauville、

という商品を作っていること。

BODYとSeriesを別々に見ることで、1955 Chevroletの商品構成が理解しやすくなります。


REAR BODY|4ドアでもWagonは後ろが重要

TownsmanもStation Wagonです。

後部には、

Upper Liftgate

Lower Tailgate

を持つWagon構造があります。

Rear Seatを畳めばCargo Areaを拡張できる。

つまり4枚のDoorによって乗員の使い勝手を高めながら、後部では荷物を運ぶStation Wagonとして機能する。

Handymanとは違う方法で、

人+荷物

を一台にまとめたBODYです。


COLOR & TRIM|1062Fの仕様

1955 Trim資料では1062Fを含むWagon系に、

514 — Light Blue / Beige

515 — Dark Green / Light Green

516 — Brown / Beige

などのImitation Leather系Trimが確認できます。

さらに1062Fには、

517

518

の適用記載も確認されています。

ここは注意が必要です。

Beauville 1062DFについて517/518を示す二次情報もあり、現在の資料間で整理が必要です。

したがってMUDIMUでは、

1062Fへの適用=確認

1062DFへの適用=継続調査

として分けます。

分からない部分を、TownsmanとBeauvilleが似ているという理由だけで埋めません。


PRICE|2ドアから4ドアへ48ドル

現在確認しているI6価格資料では、

210 Handyman — $2,079

210 Townsman — $2,127

差は、

$48

です。

面白い数字です。

150 Handymanから210 HandymanへのSeries差は約**$49**。

210 HandymanからTownsmanへのBODY差は約**$48**。

ほぼ同じ。

つまり1955年の購入者にとって、

150→210へSeriesを上げる

ことと、

210の2-Door Wagon→4-Door Wagonへ変える

ことが、価格上かなり近い選択だったことになります。


PRODUCTION|Townsmanはかなり多かった

TownsmanのProduction Numberについても資料差があります。

現在の主要候補は、

83,303

84,239

です。

一方、210 Handymanは、

28,918 / 29,419

という候補。

つまり細かな数字は未確定でも、

Townsmanが210 Handymanより大幅に多く生産された

という大きな関係は両資料群で変わりません。

ただし最終的な確定値についてはProduction記事No.24まで保留します。


COWL TAG|55-1062F

現存するTownsmanを調べる場合、重要なのがCowl Tag。

実例として、

STYLE 55-1062F
TRIM 515
PAINT 599

という組み合わせが確認されています。

ここまで読めれば、

1062F → Townsman BODY

515 → Interior Trim

599 → Paint Combination

という形で一台を当時の仕様へ戻して調査できる。

MUDIMUがStyle Numberを記事タイトルの近くまで出す理由はここです。


WHY TOWNSMAN|普通のWagonを残す

Nomadは有名です。

Handymanは2ドアというだけで面白い。

その間でTownsmanは、一見すると「普通の4ドアワゴン」に見えるかもしれません。

しかし、だからこそ重要です。

1955年のChevroletを実際に家族で使うなら、4枚のDoorを持つ6人乗りWagonは非常に合理的なBODYだった。

そして生産台数候補を見る限り、その選択をした人も少なくなかった。

名車だけを追うと、その時代に普通に使われていたChevroletが消える。

MUDIMUはNomadだけでなく、

Handymanも、

Townsmanも、

全部残します。

1955 Chevrolet Townsman

「普通の4ドアワゴン」だからこそ、1955年が見える。


MUDIMU Research Note

Model 2109 / Fisher Style 55-1062F

1062F Townsmanと1062DF BeauvilleにはFisher資料上、基本的な4-Door Wagon architectureの強い共通性があります。ただし完全同一のbody shellという表現は追加Parts資料確認まで保留します。

Productionは83,303 / 84,239の資料差を記録。

Trim 517/518についても、1062Fと1062DFの適用範囲を一次資料でさらに確認します。

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この記事を書いた人

1959、1960、1962、1968年式Chevroletの所有経験を持つ。現在、当時のChevrolet資料をもとにBODY、COLOR、TRIMを中心とした日本語アーカイブを構築中。

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