1955 Chevrolet Interior & Trim|純正内装・Trim CodeをBODY別に徹底研究

第22回|1955 Chevrolet Interior & Trim

目次

BODYを見て、COLORを見て、最後にTRIMを見る

1955 Chevrolet Interior & Trim|純正内装・Trim CodeをBODY別に徹底研究

1955 Chevroletの現存車を見ると、外装に目が行きます。

Chrome。

Two-Tone。

Tail Fin。

そしてBODY Style。

しかし、Factory Specificationを調べるなら、もう一つ絶対に外せないものがあります。

TRIM

Cowl Tagには、

STYLE

TRIM

PAINT

が記録されています。

この3つは別々の数字ではありません。

BODY × COLOR × TRIM。
3つをつないで初めて、そのChevroletがFactoryでどんな一台だったのかが見えてくる。

今回は1955 ChevroletのInteriorを、見た目ではなくTrim Codeから整理します。


TRIM CODE|内装にも番号がある

例えば1955 ChevroletのCowl Tagに、

STYLE 55-1263F

TRIM 524

PAINT 599

と記録されていたとします。

STYLE 1263F。

これは150 Handyman。

PAINT 599。

Sea Mist Green / Neptune Green系のTwo-Tone Combination。

そして、

TRIM 524

も意味を持ちます。

1955年資料では、

Dark Green / Light Green imitation leather

として1263Fとの適用関係が確認できます。

つまり、このTagは単なる3個のCodeではありません。

一台の仕様書

なのです。


1955 TRIM MASTER|現在確認しているTrim Code

まず1955年用として整理している主要Trimを一覧にします。

CodeInterior / Material主なBODY適用
500Light Grey Pattern Cloth1200系(一部除外)
501Straw-Brown imitation leatherSedan Delivery
502Straw-Brown imitation leather1263F
503Light Blue Pattern / Dark Blue Plain Cloth1011・1019・1037
504Light Green / Dark Green Cloth1011・1019・1037
505Light Tan / Dark Brown Cloth1011・1019・1037
506Light Blue / Beige imitation leather1011A
507Light Green / Beige imitation leather1011A
508Black / Ivory imitation leather1011A
509Dark Blue Pattern / Light Blue imitation leather1011D・1019D
510Dark Green / Light Green1011D・1019D
511Dark Brown / Beige1011D・1019D
513Turquoise Pattern / Ivory1011D・1019D
514Light Blue / Beige imitation leather1062F・1063F
515Dark Green / Light Green1062F・1063F
516Brown / Beige1062F・1063F
517Beige Pattern / Beige imitation leather1062F*
518Beige Pattern / Light Blue imitation leather1062F*
519Beige Pattern / Light Blue imitation leather1037D
520Beige Pattern / Light Green1037D
521Beige Pattern / Red1037D
522Beige Pattern / Turquoise1037D
524Dark Green / Light Green imitation leather1263F
525Red / Beige imitation leatherConvertible
526Dark Green / Light GreenConvertible
527Dark Blue / Light BlueConvertible
528Brown / BeigeConvertible
531Dark Gray Pattern / Coral imitation leather1011D・1019D
532Gray Pattern / Coral1037D
533Gray / CoralConvertible
537Turquoise / IvoryConvertible
541–546Nomad専用系1064DF
547Light Gray / Black imitation leather1211
549Dark Gray Pattern / Ivory imitation leather1011D・1019D
550Gray Pattern / Ivory1037D
551Dark Gray / IvoryConvertible
552Gray / IvoryNomad

*517・518についてはBeauville 1062DFとの関連を示す現存Tag情報もあり、原資料との照合を継続中です。

この表で大事なのは、色の多さではありません。

BODYによってTrim Codeが分かれている

ことです。


150|廉価Seriesにも内装仕様がある

One-Fiftyは最廉価Series。

だからといって、

「内装は全部同じ簡素なもの」

ではありません。

BODY用途によって違います。

通常Passenger Bodyでは、

500

など。

Utility Sedanでは、BODY用途そのものが特殊です。

Sedan Deliveryには、

501 Straw-Brown imitation leather

が記録されています。

そして150 Handymanには、

502

524

があります。

ここで面白いことが起こります。


150 HANDYMAN|502と524

150 Handyman、

1263F

確認しているTrimは、

502

Straw-Brown imitation leather

524

Dark Green / Light Green imitation leather

です。

150という廉価Seriesでも、単一の内装だけではありません。

しかもWagonなので、Passenger Compartmentだけを見れば終わらない。

Rear Seatを倒したときの面。

Cargo Floor。

Rear Quarter。

荷室仕上げ。

これらもInterior研究の対象です。

Factory Specificationでは、Rear SeatのBack/BottomにBeige系Ribbed Linoleum、Cargo AreaにBlack Ribbed Rubberなどの記述があります。

つまりHandymanの内装は、

人を乗せるInteriorと、荷物を載せるCargo Interiorが連続している。

ここがSedanとは違います。


210|503・504・505が基本になる

210の通常BODYでは、

503

Light Blue Pattern / Dark Blue Plain Cloth

504

Light Green / Dark Green Cloth

505

Light Tan / Dark Brown Cloth

が重要です。

主に、

1011 — 2-Door Sedan

1019 — 4-Door Sedan

1037 — Sport Coupe

との適用関係が記録されています。

ここだけ見ると、210の内装体系は比較的分かりやすい。

しかし、

1011A

が出てくると話が変わります。


DELRAY|内装を見ると正体が分かる

Delray Club Coupe。

Model 2124。

Fisher Style、

1011A

です。

BODYだけ見ると通常の210 2-Door Sedan、1011に非常によく似ています。

B-pillarもある。

Hardtopではない。

だから外から見ただけでは、

「何がDelrayなの?」

となりやすい。

ところがTrim Tableを見ると、はっきり分かれます。

Delrayには、

506

Light Blue / Beige imitation leather

507

Light Green / Beige imitation leather

508

Black / Ivory imitation leather

という1011A専用系Trimがあります。

ここです。

Delrayの特別さは、BODYを劇的に変えたことではなく、Interior Packageに強く現れている。

これはBODYだけ研究していたら見落とします。


1011 vs 1011A|TRIMが答えを教えてくれる

通常210 2-Door Sedan、

1011

では、

503 / 504 / 505。

Delray、

1011A

では、

506 / 507 / 508。

つまり、

BODYTrim
1011 210 2-Door Sedan503 / 504 / 505
1011A Delray506 / 507 / 508

BODY Architectureが近くても、Interior Specificationは明確に分けられている。

だからMUDIMUでは、

名前だけでは分からない違いを、Trim Codeから読む。

Delrayはその最高の例です。


210 WAGON|Sedanとは違うTrim体系

210 Handyman、

1063F

Townsman、

1062F

このWagon系では、

514

Light Blue / Beige imitation leather

515

Dark Green / Light Green

516

Brown / Beige

などが記録されています。

つまり210だから503〜505、と単純には言えません。

BODYがWagonになるとTrim体系も変わる。

ここでも、

Seriesだけでは足りない。

Fisher Styleを見る必要があります。


TOWNSMAN|517・518は研究継続

1062F Townsmanについては、

517

Beige Pattern / Beige imitation leather

518

Beige Pattern / Light Blue imitation leather

も記録されています。

ただし、ここにはMUDIMUの未解決案件があります。

Beauville、

1062DF

の現存Cowl Tag情報で517・518との関連が示される例がある一方、現在参照している1955 Trim Tableでは1062F側に記録されています。

したがって、

517・518=Beauville専用

などとは現段階では書きません。

原Master Parts資料を確認して決着させる必要があります。

分からないものを、表をきれいにするために決めない。

これもMUDIMUのルールです。


BEL AIR SEDAN|Seriesが上がるとTrimも変わる

Bel AirのPost Sedan、

1011D

そして4-Door、

1019D

では、

509。

510。

511。

513。

さらに、

531。

549。

などが確認されています。

例えば、

509

Dark Blue Pattern / Light Blue imitation leather

513

Turquoise Pattern / Ivory

531

Dark Gray Pattern / Coral imitation leather

549

Dark Gray Pattern / Ivory imitation leather

です。

BODY Architectureだけを見ると210との関係が強い。

しかしInteriorを見ると、

Bel Airとしての商品性が明確に作り分けられている。


BEL AIR SPORT COUPE|1037D専用Trim

Bel Air Sport Coupe、

1037D

ここにも専用のTrim体系があります。

519

Beige Pattern / Light Blue imitation leather

520

Beige Pattern / Light Green

521

Beige Pattern / Red

522

Beige Pattern / Turquoise

532

Gray Pattern / Coral

550

Gray Pattern / Ivory

などです。

ここでBODYとTRIMが再びつながります。

210 Sport Coupeは、

1037

Bel Air Sport Coupeは、

1037D

基本Hardtop Architectureには関係がある。

しかし、

1037DとしてのInterior Specificationが存在する。

BODY Familyが近いことと、同じ内装であることは別問題です。


CONVERTIBLE|67 BODY専用のInterior

Bel Air Convertible、

1067D / 1067DTX

では、

525

Red / Beige imitation leather

526

Dark Green / Light Green

527

Dark Blue / Light Blue

528

Brown / Beige

533

Gray / Coral

537

Turquoise / Ivory

551

Dark Gray / Ivory

などが記録されています。

Convertibleでは固定Roofがない。

Rear Seat周辺もHardtopとは違う。

Convertible Topの収納もある。

そしてFactory Specification上、

5-passenger

でした。

したがってInteriorも、

Sport Coupeから屋根だけ取ったもの

として扱ってはいけません。

67 Style専用のInteriorとして研究します。


NOMAD|ここでInteriorが一気に特別になる

そして、

Nomad / 1064DF

です。

現在の1955 Trim資料では、Nomadに対して、

541

Beige / Green

542

Beige / Blue

543

Beige / Brown

544

Beige / Red

545

Ivory / Turquoise

546

Gray / Coral

552

Gray / Ivory

という専用系Trimが記録されています。

二次資料ではこれらを、

Leather

として記載するものがあります。

非常に魅力的な情報です。

しかし、ここで急ぎません。


NOMAD LEATHER|本当にLeatherなのか

1955 Nomadは高級Wagon。

Leather Interiorという説明も広く見られます。

ただしMUDIMUでは、

「Nomadだから当然本革だった」

とはしません。

現在参照している表ではLeather表記がありますが、最終的には元になった1955 Master Parts Catalogの原ページまで戻って確認したい。

したがって現段階では、

Nomad専用Trim 541〜546・552を確認

までを強く言える範囲とし、

Materialの完全確定は一次資料確認後に更新します。


NOMAD TAG|BODY・TRIM・PAINTをつなぐ

現存Cowl Tagの例として、

STYLE 55-1064DF

TRIM 546

PAINT 627

があります。

これを分解すると、

BODY

1064DF
Nomad

TRIM

546
Gray / Coral系

PAINT

627
Shadow Gray / Coral

となります。

ここで面白い。

ExteriorとInteriorに、

Gray / Coral

というColor Themeがつながります。

1955 Chevroletは外装色と内装色を別々に選んだだけではなく、一台のColor Coordinationとして設計されていた可能性を見るべきです。

これこそCOLOR MASTERとTRIM MASTERを別々の記事で終わらせない理由です。


PAINT × TRIM|組み合わせを調べる

将来MUDIMUでは、さらに一段進めます。

例えば、

PAINT 627

に、

どのTRIMがFactoryで組み合わせ可能だったのか。

逆に、

TRIM 546

なら、

どのPaint Combinationが設定されたのか。

ここまで表にできれば、

1955 Chevrolet Paint × Trim Matrix

が作れます。

これはRestorationにも、現車確認にも非常に強い資料になります。


COWL TAG|実車はこの順番で見る

1955 ChevroletのInteriorを調べるとき、シートの色から入りません。

まずCowl Tagです。

1. STYLE

例:

55-1011A

Delray。

2. TRIM

例:

508

3. Period Trim Table

1011Aへの適用を確認。

4. Material / Color

Black / Ivory imitation leather。

5. 現在のInteriorと比較

Factory Specificationと一致しているか。

6. PAINTとの関係

Exterior Combinationとの整合性を見る。

これが基本です。


REUPHOLSTERED|綺麗だからOriginalではない

Classic ChevroletではInterior Restorationも非常に多い。

新品のSeat Cover。

新しいCarpet。

新しいDoor Panel。

非常に美しくても、

Factory Original Specificationとは限りません。

逆にボロボロでも、Original MaterialやPatternが残っている車は、資料として非常に価値があります。

MUDIMUでは、

綺麗かどうかと、Originalかどうかを分けて考える。

これはCOLORと同じです。


PATTERN|色だけではTRIMを再現できない

Interiorでさらに重要なのが、

Pattern

です。

Light Blue。

Dark Blue。

Beige。

Green。

色名が合っていても、

Cloth Pattern。

Stitching。

Seat Insert。

Door Panel。

Piping。

Grain。

が違えばFactory Interiorとは言えません。

最終的なTRIM研究では、

Code

Color

Material

Pattern

Seat

Door Panel

Rear Quarter

まで追う必要があります。


WAGON INTERIOR|荷室もTRIMである

MUDIMUではWagonのInteriorを、Front Seatだけで終わらせません。

Handyman。

Townsman。

Beauville。

Nomad。

では、

Rear Seat。

Fold Mechanism。

Rear Floor。

Cargo Mat。

Wheelhouse。

Rear Quarter Trim。

Tailgate内側。

Liftgate周辺。

までInteriorです。

特にHandymanのような実用Wagonでは、

Cargo Areaこそ、そのBODYが何のために作られたかを説明するInterior。

ここは普通のInterior紹介より深く追います。


SEDAN DELIVERY|さらにInteriorの意味が変わる

Sedan Delivery、

1271

になると、Interiorの主役はさらに変わります。

2-passenger。

Solid Rear Quarter。

Cargo Body。

つまり後ろはPassenger Interiorではない。

Working Spaceです。

HandymanとSedan DeliveryをInteriorから比較すると、

同じ「荷物を運べるChevy」でも設計思想の違いが見えてきます。

これも将来の比較記事候補です。


TRIM MASTER|SeriesではなくBODYまで見る

1955 Chevrolet Interiorを簡単に説明すると、

150は簡素。

210は中級。

Bel Airは豪華。

Nomadは最上級。

となります。

間違いではありません。

でも、それだけならMUDIMUはいりません。

本当に面白いのは、

1011と1011AでTrimが違う。

1063FにはWagon用Trimがある。

1037DにはHardtop用Trimがある。

67 StyleにはConvertible用Trimがある。

1064DFにはNomad専用Trimがある。

ということです。

TRIM CODEは、BODYの用途と商品性を読むための番号でもある。


BODY × COLOR × TRIM

ここまでつながって、初めて一台になる

MUDIMUの1955研究は、

BODY MAPから始まりました。

そしてFactory Colors。

Two-Tone。

今回のInterior & Trim。

これで3つがそろいました。

BODY

COLOR

TRIM

例えば、

STYLE 55-1263F

TRIM 524

PAINT 599

なら、

単なる「緑色の1955 Chevy Wagon」ではありません。

150 HandymanというBODY

524というInterior

599というFactory Paint Combination

を持った一台として読む。

これがMUDIMUです。


1955 CHEVROLET INTERIOR & TRIM

シートの色を調べるのではない。そのChevyがFactoryでどんな一台だったのかを復元する。

InteriorはDecorationではありません。

Delrayでは、その特別さを説明する。

Handymanでは、実用性を説明する。

Convertibleでは、専用BODYを説明する。

Nomadでは、高級Wagonとしての商品性を説明する。

Sedan Deliveryでは、仕事のためのBODYであることを説明する。

だから、

TRIMを調べるとBODYがもう一度見えてくる。

1955 Chevroletを本気で調べるなら、外から見えるChromeだけでは終われません。

Cowl Tagの小さな、

TRIM

という数字まで追います。


MUDIMU Research Note

1955 Chevrolet Trim Masterは、現在確認できる1955年用Trim Tableを基礎に整理しています。

特に今後一次資料で確認を深める項目は、

517・518と1062F / 1062DFの適用関係

Nomad 541〜546・552のMaterial表記

各Paint CodeとTrim CodeのFactory Combination

です。

1955/1956のTrim Tableが並列表記される資料では、年式列の取り違えにも注意します。

現存車のInteriorのみからTrim Codeを推定せず、STYLE → TRIM → Period Source → 現車の順で確認します。

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この記事を書いた人

1959、1960、1962、1968年式Chevroletの所有経験を持つ。現在、当時のChevrolet資料をもとにBODY、COLOR、TRIMを中心とした日本語アーカイブを構築中。

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