第29回|1955 Chevrolet Panel
3105、Task Forceの箱型Commercial BODYを徹底研究
1955 Chevrolet Panel|3105、Task Forceの箱型Commercial BODYを徹底研究
1955 Chevrolet Truckというと、多くの人が最初に思い浮かべるのはPickupでしょう。
3104。
3204。
荷台を持つ、いかにもTruckらしいChevroletです。
しかし1955 Task Forceには、まったく違う実用BODYがありました。
Panel
です。
代表的なModelが、
3105
1/2-ton系。
114-inch Wheelbase。
Cabの後ろに開放されたPickup Bedを持つのではなく、荷室までRoofとBody Sideで覆われた箱型のCommercial Chevroletです。
現代の感覚なら「VanみたいなChevy」と言いたくなります。
しかしMUDIMUではそう呼んで終わらせません。
Chevroletが当時Panelと呼んだBODYは、Panelとして追う。
今回は1955 Chevrolet 3105 Panelを中心に、この箱型BODYを調べます。
PANEL|Pickupとは何が違うのか
まず最も基本的な違いです。
Pickupは、
Cab。
その後ろにOpen Cargo Bed。
という構成です。
Panelは違います。
Cabの後ろまでBodyが連続し、
Cargo Areaが完全に囲われています。
Roofが後方まで続く。
Body Sideも続く。
荷物を雨や外部から守れる。
つまり同じTruck Chassisを基礎にしていても、荷物の運び方がまったく違います。
PickupとPanelは、荷物を運ぶという目的は同じでも、そのためのBODYが違う。
BASIC DATA|3105とは何か
現在MUDIMUで整理している2nd Series 3105の基本情報です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Year | 1955 |
| Generation | 2nd Series / Task Force |
| Series | 3100系 |
| Model | 3105 |
| BODY | Panel |
| Class | 1/2-ton系 |
| Wheelbase | 114 in |
| Main purpose | Enclosed cargo transport |
今回も重要なのは、
1955 2nd Series
であることです。
1955 Truckには1st Seriesもあるため、
1955 Chevrolet 3105
だけで資料を混ぜないようにします。
3104 vs 3105|最後の一桁でBODYが変わる
ここが面白いところです。
3104
Pickup
3105
Panel
同じ3100系。
同じ114-inch Wheelbase側。
しかしModel Numberが変わるとBODYも変わります。
3104は荷台が外へ開いている。
3105はCargo BodyがRoofまで覆われている。
つまり、
3100=Pickupではない。
3100 Seriesの中にも複数のBODYがあります。
Classic Chevrolet Truckを「3100」という有名な名前だけで見てしまうと、この世界が消えてしまいます。
SIDE VIEW|Panelは後ろ半分が主役
3105を見るなら、Frontだけでは足りません。
むしろ重要なのは、
Side View
です。
Task ForceらしいCab。
Wraparound Windshield。
Front Fender。
Door。
そこから後ろへ長く続くRoof。
そして大きなCargo Body。
PickupではCabとBedが視覚的に分かれます。
Panelでは、
CabからCargo Areaまで一つの箱型BODYとして見える。
ここが大きな違いです。
SOLID SIDE|窓ではなく壁を持つ
PanelのBODY Characterを決定づけるものの一つがRear Sideです。
Passenger WagonやSuburbanなら、後席・後部乗員のためのSide Glassが重要になります。
PanelはCargo用途。
そのためRear Sideは基本的に、
Solid Panel
として成立します。
ここが名前のとおり「Panel」らしいところです。
つまりSide Windowを減らすこと自体が、Commercial BODYの機能になっています。
WINDOW IS FUNCTION|窓の数はStylingだけではない
MUDIMUではGlassをBODY研究の重要項目として扱っています。
なぜなら窓は見た目だけではないからです。
Passenger Carなら、
乗員。
視界。
Interior。
Seat Layout。
と関係する。
Commercial Panelなら、
Cargo Protection。
Body Side。
積載。
用途。
と関係する。
だから、
窓がある/ない、もBODY Specificationである。
3105 PanelとSuburbanを比較すると、この考え方が非常によく分かります。
PANEL vs SUBURBAN|似ているけれど同じではない
ここは重要です。
1955 Task ForceにはPanelだけでなく、
Suburban Carryall
があります。
一見すると、
どちらも長いRoof。
どちらも箱型。
どちらもTruck系。
非常によく似ています。
しかし用途が違います。
Panel
Cargo中心
Suburban Carryall
Passenger / Carryall用途
つまり、
同じような箱型BODYを、荷物用と人を運ぶ用途へ枝分かれさせた。
これが1955 Chevrolet TruckのBODY Variationです。
REAR SIDE GLASS|見分ける重要ポイント
PanelとSuburbanを現車写真で比較するとき、重要なのがRear Side Glassです。
PanelではCargo BodyらしいSolid Sideが基本。
Suburbanでは乗員空間としてRear Side Windowを持つ。
Frontだけを切り取った写真なら似て見える。
しかし横から見れば、
何のためのBODYなのか
が見えてきます。
これはMUDIMU BODY MAPで必ず図にしたい比較です。
【画像予定:3105 Panel vs 3106/3116 Suburban Side Profile】
REAR OPENING|後ろも重要
箱型Commercial BODYでは、Rear Openingも非常に重要です。
荷物をどう積むのか。
どのようにRear Doorが開くのか。
Openingの大きさ。
Floor Height。
Cargo Floorとの関係。
これはPickupとは違う研究項目です。
特に次回扱うSuburbanには、
3106
と、
3116
というRear Opening Variationがあります。
つまり、
Chevroletは箱型BODYの後ろ側まで作り分けていた。
Panel研究でもRear Door Structureは重要な確認項目です。
3105 vs 3805|Panelは一種類ではない
さらにPanelは3105だけではありません。
1955 2nd Seriesには、
3805
も確認できます。
こちらは1-ton側のPanel。
現在整理しているWheelbaseは、
135 inches
です。
比較すると、
| Model | BODY | Class | Wheelbase |
|---|---|---|---|
| 3105 | Panel | 1/2-ton系 | 114 in |
| 3805 | Panel | 1-ton | 135 in |
これはかなり大きな違いです。
SAME PANEL, DIFFERENT SCALE|同じPanelでもサイズが違う
3105と3805。
どちらもPanel。
しかしWheelbaseは、
114 inches。
135 inches。
差は、
21 inches
です。
約53cm。
ここまで違えばBODY Proportionも大きく変わります。
つまり、
1955 Chevrolet Panelも一種類ではない。
PanelというBODY Typeの中に、用途・Capacityに応じたVariationがあります。
3805|大きなPanelまで作った理由
1-ton Panelが存在することは、ChevroletがPanelを単なる小型Delivery Vehicleとして考えていなかったことを示します。
より大きな荷物。
よりHeavy-dutyな用途。
Commercial Service。
用途に合わせてChassisを大きくする。
しかしPickupではなく、荷物を覆うPanel BODYを選ぶ。
これは、
BODYとChassisを組み合わせて仕事に合わせる
Truckならではの商品構成です。
SEDAN DELIVERY|Passenger側にも「箱」があった
ここでPassenger Chevrolet側へ戻ると、面白い車があります。
No.14で扱った、
Sedan Delivery 1271
です。
Sedan Deliveryも、
人より荷物。
Rear SideをCargo用途へ振ったChevroletです。
しかし3105 Panelとは別系統です。
Sedan DeliveryはPassenger-car系BODYを基礎にしたCommercial Vehicle。
PanelはTruck系。
つまり1955 Chevroletには、
荷物を屋根の下で運ぶChevyが一種類ではなかった。
SEDAN DELIVERY vs PANEL|ここは将来比較したい
この2台はMUDIMUらしい比較になります。
Sedan Delivery
Passenger Chevrolet由来。
低い。
Car-like。
Panel
Truck由来。
高い。
Truck-like。
どちらもCargo。
どちらもRear Passengerを主目的にしない。
しかしBODYの出発点が違います。
「荷物を運ぶ」という同じ答えに、Chevroletは二つのBODYから到達していた。
これは将来の追加記事候補としてかなり強いです。
COMMERCIAL BODY|豪華さではなく用途で形が決まる
Bel Air。
Nomad。
Cameo Carrier。
こうした車はStylingの華やかさが目立ちます。
Panelは逆です。
必要なのは、
荷物を積む。
荷物を守る。
仕事で使う。
だからSolid Sideになる。
長いRoofになる。
Cargo Doorが必要になる。
用途がBODYを作る。
しかしMUDIMUでは、こういう車こそ面白い。
装飾ではなく機能から生まれた形だからです。
VANではなくPANEL|Period Nameを残す
現代の日本人が3105を見れば、
「昔のアメ車のVan」
と表現したくなるかもしれません。
意味としては分かりやすい。
しかし図鑑では、
Panel
を基本名称にします。
なぜなら当時Chevroletが分類した名称を残すこと自体が資料だからです。
現代のカテゴリーへ全部置き換えてしまうと、
当時のModel Structureが見えなくなります。
BODY NAME MATTERS|名前もBODY研究
これはPassenger Chevroletでも同じでした。
Sport Coupe。
Club Coupe。
Utility Sedan。
Sedan Delivery。
Handyman。
Townsman。
Beauville。
Nomad。
名前には、その車をChevroletがどう位置づけたかが残っています。
Truckでも、
Pickup。
Panel。
Suburban Carryall。
Cameo Carrier。
をそのまま残す。
BODY NameもSpecificationの一部。
これがMUDIMUのルールです。
ORIGINALITY|窓を追加したPanelに注意
Classic Commercial Vehicleでは、後年のModificationも考える必要があります。
PanelのSolid SideへWindowを追加する。
InteriorをPassenger仕様へ変更する。
Custom Van化する。
こうした改造が行われることがあります。
それ自体の良し悪しではありません。
しかし、
現在窓がある=Factory Suburban
とは限りません。
逆に、
SuburbanのWindow Openingを塞いだ車もあり得ます。
したがって、
Model Identification。
Body Structure。
Window Opening。
Interior。
Rear Door。
を合わせて判断します。
PANEL OR SUBURBAN?|売買時にも重要
Classic Chevrolet Truckを購入するとき、
「Panel」
「Suburban」
という名称が正しく使われているとは限りません。
見た目が似ているため、Marketplaceでは曖昧に呼ばれる可能性があります。
MUDIMUなら、
Model Number
Rear Side Glass
Rear Opening
Seat / Interior configuration
Body Structure
を確認します。
売り文句ではなくBODYを確認する。
図鑑が実車購入にも役立つ部分です。
COLOR & TRIM|Commercialにも純正仕様がある
Panelだから、
「仕事車だから色なんて何でもいい」
ではありません。
Factory Color。
Interior Finish。
Seat Trim。
Wheel Color。
Grille。
Bumper。
Commercial Equipment。
などを追えば、Factory Specificationが見えてきます。
特に現存車では、
Custom Paint。
Two-Tone化。
Chrome追加。
Passenger-car的Interior。
などが行われている可能性があります。
MUDIMUでは、
FactoryとCustomを分ける。
PanelでもBODY × COLOR × TRIMを追います。
PANELの格好よさ|窓がないからいい
Panelの魅力は、Suburbanより装備が少ないことではありません。
Side Windowがないことで、
巨大な一枚のBody Side
ができます。
この面積がPanel独特の姿を作ります。
Logo。
Shop Name。
Delivery Service。
Company Lettering。
Commercial Vehicleとして使えば、その大きなSide Panel自体が広告面にもなります。
だから古いAmerican Panel Truckには、PickupともWagonとも違う存在感があります。
MUDIMU VIEW|こういうChevyを落としたくない
Bel Airは誰でも知っている。
Nomadも有名。
CameoもTruck好きなら知っている。
しかし、
3105 Panel
となると一気に情報量が減ります。
だからMUDIMUでやる価値があります。
カタログの中心にいるChevyだけではなく、仕事のために作られたBODYまで残す。
これがCHEVY図鑑です。
1955 CHEVROLET PANEL
PickupでもSuburbanでもない、荷物のための箱型Chevy。
1955。
2nd Series。
Task Force。
3100系。
Model 3105。
114-inch Wheelbase。
Panel。
そして大型側には、
3805。
135-inch Wheelbase。
1-ton Panel。
1955 Chevrolet Truckには、Pickupだけではなく、
荷物を完全に覆って運ぶBODY
まで用意されていました。
そして似たBODYから、
Suburban CarryallというPassenger-orientedな枝も伸びています。
だからPanelを見ると、Chevrolet TruckのBODY体系が一段深く見えてきます。
窓がないことも、BODY Variationである。
3105は、まさにそれを教えてくれるChevyです。
MUDIMU Research Note
本記事は1955 Chevrolet Truck 2nd Series / Task Forceの3105 Panelを中心に扱います。
現在の基本台帳では、
3105=1/2-ton系 Panel / 114-inch Wheelbase
3805=1-ton Panel / 135-inch Wheelbase
として整理しています。
1955には1st Series側にもPanel Modelが存在するため、Seriesを混同しません。
今後の一次資料確認では、
3105 / 3805のCargo Dimensions
Rear Door構造
Rear Floor
Side Panel / Roof構造
Seat Configuration
GVW / Payload
Factory Color / Interior Trim
を追加します。
またPanelとSuburban Carryallについては、単に「窓の有無」だけで判定せず、Model Number・Rear Opening・Interior・BODY Structureまで含めて比較します。

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