46|1955 Chevrolet Panel|3105・3805、Pickupとは違う「閉じた荷室」を持つTask Force

1955 Chevrolet No.46

1955 Chevrolet Task Forceには、Pickupとはまったく違う仕事のためのBODYがありました。

Panel。

Factory Model Numberでは、中心となるのが、

3105

そして、

3805。

一見すると、

「Pickupの後ろに屋根を付けたTruck」

に見えるかもしれません。

しかし、それではPanelの面白さをほとんど説明できません。

1955 Task Forceでは、PanelのRoof、Body Side、Rear Fender、Rear Doorまで新しいBODYとして設計し直されています。

Panelは屋根付きPickupではない。
荷物をBODYの中へ収めるために作られた、もう一つのChevroletだった。

今回は、その「閉じたBODY」を追います。


目次

3105・3805|1955 TASK FORCEのPANEL

1955 Chevrolet TruckのFactory lineupでは、Panelとして、

3105

3805

が確認できます。

大きく整理すると、

3105
3100 Series
Light-Duty Panel

3805
3800 Series
1-Ton Panel

です。

ここで重要なのは、PanelというBODYが3100 Seriesだけに存在したわけではないこと。

同じPanelという用途を、よりHeavy-dutyな3800 Seriesにも展開していました。

つまり、

PanelにもBODY × CHASSISのVariationがある。

これが最初のポイントです。


PICKUPとPANEL|CABの後ろがまるで違う

3104 Pickupと3105 Panelを横から見れば違いは明快です。

3104 PICKUP

[CAB] [ OPEN CARGO BOX ]
          ↓
      荷物は外


3105 PANEL

[CAB][ CLOSED CARGO BODY ]
          ↓
      荷物は中

PickupではCabとCargo Boxが視覚的にも構造的にも分かれています。

PanelではRoofが後方まで伸び、Side Bodyが荷室全体を包みます。

この違いによって、同じTask ForceのFront Stylingを持ちながら、Side Viewはまったく別のChevroletになります。

【画像予定:1955 Chevrolet 3104 Pickupと3105 PanelのSide View比較】


PANELの価値は「荷物を隠せる」こと

Pickupは荷物を積むには便利です。

しかし荷物は基本的に外へ露出します。

雨。

雪。

埃。

盗難。

積荷の種類によっては困ります。

Panelなら荷物を閉じたBODYの中へ入れられる。

現在ならCargo Vanが担う仕事です。

つまり1955 Chevrolet Panelを見るときは、

PickupのVariation

というより、

現在のChevrolet Cargo Vanへつながる仕事車

として見る方が本質に近い。


1955 TASK FORCEでPANEL BODYも新しくなった

1955年のTask Force化では、PickupのCabやFront Fenderだけが変わったわけではありません。

Panel Bodyにも大きな変更が入りました。

1955 Chevrolet Truck Engineering Featuresでは、新しいPanelについて、

Roof。

Roof Bow。

Body Side Outer Panel。

Rear Fender。

Rear Door。

などの変更を具体的に説明しています。

つまりChevroletは旧型Panelへ新しいTask ForceのFront Clipだけを付けたわけではありません。

後ろまで新世代に作り直した。

ここは重要です。


ROOF|よりFLATになった

新しいPanelではRoof形状が変更されました。

Factory Engineering資料では、従来よりFlatter Roof Contourになったことが説明されています。

これは単なるStyling変更ではありません。

PanelにとってRoofはBODYの巨大な構造部材です。

Cabの上だけではなく、Cargo Areaの後端近くまで続く。

そのためRoof shapeが変われば、Panel全体のSilhouetteが変わります。

Pickupでは存在しないBODY研究ポイントです。


ROOF BOW|長い屋根をどう支えるか

Panelには長いRoofがあります。

当然、それを支える構造が必要です。

1955年型では新しいRoof Bow arrangementが採用されました。

外から写真を見るだけでは分かりにくい。

しかしBODYとしては重要です。

Panelは、

外板だけ長くしたPickup

ではありません。

Roof。

Bow。

Side structure。

Floor。

Rear opening。

これらを組み合わせたClosed Bodyです。

MUDIMUではこういう「見えないBODY」も拾います。


BODY SIDE|UPPER RAILを一体化

1955 Panelで興味深い変更の一つがBody Sideです。

Factory Engineering資料では、新しいBody Side Outer PanelにUpper RailがIntegral化されたことが説明されています。

部品構成を整理しながら、Body SideのStrengthを高める方向です。

PanelはSide Openingの少ない大きな面を持ちます。

その長いSide Bodyをどう作るかは、Pickupとはまったく違う問題です。


REAR FENDER|PANELではBODY SIDEへ取り込まれる

ここがMUDIMUとしてかなり面白い。

3104 Pickupでは、

Rear Fenderが外へ独立して見える。

しかしPanelでは、

Rear FenderがBody Side Panelの中へ組み込まれます。

Factory Engineering資料でも、この変更によってBody Strengthを高めながら、よりStreamlinedなAppearanceを作ったと説明されています。

つまりPanelではRear Wheel周辺まで、

一つの閉じたBODYとして見せる。


3104・3124・3105|REAR FENDERだけでも三者三様

ここまでの記事をつなぐと面白い比較ができます。

3104 PICKUP
独立したRear Fenderが見える

3124 CAMEO
Outer PanelでRear Fenderを隠すように見せる

3105 PANEL
Rear FenderをClosed Body Sideへ統合

同じ1955 Task Force。

同じLight-duty Family。

しかしRear WheelをBODYとしてどう処理するかが違う。

これこそBODY Variationです。

Cameoだけを特別なSmooth-side Truckとして見るより、Panelまで並べるとChevroletが1955年に「Side Body」をどう考えていたのかが見えてきます。


REAR DOOR|PANELの顔は後ろにもある

PanelではRear openingが非常に重要です。

PickupならTailgate。

Panelでは荷室が閉じているため、

Rear Door

が必要になります。

1955 Task Force化では、このRear Doorも新しいBody contourに合わせてRedesignされました。

つまりFrontだけ新型、Rearだけ旧型という構成ではない。

後ろから見ても1955 Task Force Panelとして成立するように作り直されています。

【画像予定:1955 Chevrolet Panel Rear Door Factory Photo】


PANELを後ろから見る

Classic ChevroletはFront Viewばかり注目されがちです。

Grille。

Headlamp。

Hood emblem。

もちろん年式判定には重要です。

しかしPanelならRear Viewも同じくらい見るべきです。

Rear Door。

Hinge。

Window。

Bumper。

Roof end。

Body sideとの接続。

ここにCommercial BODYとしての性格が出ます。

Panelは後ろ姿まで見て初めてBODYが分かる。


3105|LIGHT-DUTY PANEL

MUDIMUでPanelの中心になるのは3105です。

3100 Seriesに属するLight-duty Panel。

Pickupの3104と同じ3100 Familyにいながら、BODYの目的はまったく違います。

3104なら、

Cab+Open Pickup Box。

3105なら、

Driver compartment+Enclosed Cargo Body。

この差は単なるOptionではありません。

Factory Model Numberそのものが違います。


「3100」とだけ呼ぶとBODYが消える

Classic Truck市場では、

1955 Chevrolet 3100

という表記をよく見ます。

Pickupなら意味は通じることが多い。

しかしFactoryを正確に見るなら、それでは不十分です。

3100 FamilyにはPickupだけではなく、

Panel。

Suburban。

Cab & Chassis。

Cameo。

などがあります。

だからMUDIMUでは、

3100
↓
Series

3105
↓
Panel BODY

まで見る。

Series名からBODYを決めつけない。


3805|1-TONにもPANELがあった

そして面白いのが、

3805。

3800 SeriesのPanelです。

ここまで来ると、単なる軽配送用Panelではありません。

より大きな仕事量へ対応するHeavy-duty側のPanelになります。

1955 Chevrolet Factory lineupに3105と3805の両方が存在することは、PanelというBODYがかなり実用性の高いCommercial configurationだったことを示しています。


3105と3805|形が似ていても同じTruckではない

ここはNo.45の3204・3604と同じ問題です。

Panel BODYだからといって、

全部3105ではありません。

外観が似ていても、

Series。

Wheelbase。

Chassis。

Suspension。

Axle。

GVW。

などが違う可能性があります。

したがって実車を見て、

「1955 Panelだから3105」

とは断定しない。

3805というFactory Modelが存在する。

これを知っているだけで実車Identificationの精度が変わります。


WHEELBASE|PANELでも重要

1955 2nd Seriesでは3105と3805でChassis dimensionsが異なります。

Light-duty 3100側と1-Ton 3800側では、そもそも仕事量が違う。

PanelはBODY Sideが大きいため、Wheelbaseの違いはSide Viewにも強く表れます。

短いPanel。

長いPanel。

写真だけ見て同じModelと思わない。

Truck BODYでは、

DoorからRear Axleまでの距離

Rear AxleからBody Endまでの距離

もよく見る必要があります。


PANEL BODYは「箱」ではない

Panelを横から見ると大きな箱に見えます。

しかしBODYを分解すると、

Roof。

Roof Bow。

Side Outer Panel。

Wheel Housing。

Floor。

Rear Door。

Rear Pillar。

Cargo opening。

Cab structure。

と、多くの要素で成立しています。

だからPanelのRestorationでは、Pickupとは違うBODY部品が重要になります。

特に長いRoofやSide Panelの状態は、完成車の印象を大きく左右します。


WINDOWが少ないこと自体がBODY DESIGN

Panelの特徴は、

Side Windowが基本的にないClosed Cargo Side。

ここです。

Glass Areaが少ない。

その代わりBody Panelが大きい。

だから横から見ると、PickupともSuburbanともまったく違う。

そして次の記事で扱うSuburban Carryallとの最大の比較点になります。

PANEL
CLOSED SIDE
荷物中心

SUBURBAN
WINDOWED SIDE
人+荷物

同じようなRoofed Bodyでも、Glassの有無で目的が見えてきます。


PANELとSUBURBAN|「窓を付けただけ」では終わらない

一見すれば、

Panelに窓を付ければSuburban。

と思えます。

しかしFactory BODYを追うなら、そんなに単純ではありません。

SuburbanにはPassenger useがあります。

Seat。

Interior。

Side Glass。

Rear opening。

乗員の乗降。

Visibility。

それらを考えなければなりません。

だからNo.47では3106・3116を独立して追います。

Panelを先に理解しておくと、その違いが非常によく見えます。


SEDAN DELIVERYとも混同しない

Chevroletにはもう一つ、荷物を運ぶClosed Bodyがあります。

Sedan Delivery。

しかしPanelとSedan Deliveryは同じではありません。

Sedan DeliveryはPassenger Car系BODYを基礎としたCommercial vehicle。

PanelはTruck系。

1955 Chevrolet全体では、

PASSENGER CAR FAMILY
└─ Sedan Delivery

TRUCK FAMILY
└─ Panel

と分けて見るべきです。

見た目の用途が似ているからといって、同じBODY Familyに入れてはいけません。


これはMUDIMUで重要な比較になる

Sedan Delivery。

Panel。

Suburban Carryall。

この3台はすべて、

屋根のある実用Chevrolet

です。

しかし成り立ちは違います。

Sedan DeliveryはPassenger Car側。

PanelはCommercial Truck側。

SuburbanはTruck BODYを使いながらPassenger transportへ踏み込む。

この3台を横並びにすると、1955 ChevroletのBODY Variationがかなり立体的に見えてきます。

将来的に内部リンクでまとめる価値があります。


COLOR|PANELにもTWO-TONEがあった

「Panel=地味なCommercial Color」

だけではありません。

1955 Truck Engineering資料では、Standard CabだけでなくPanelにもTwo-Tone PaintがAvailableだったことが記録されています。

これは面白い。

仕事車だからColorはどうでもいい、ではなかった。

Task ForceではCommercial vehicleにもStylingを与えています。

【画像予定:1955 Chevrolet Panel Factory Two-Tone例】


PANELのTWO-TONEは資料で追う

ただし現存するPanelのTwo-Toneを見て、

「これがFactory scheme」

とは決めません。

Restoration。

Custom Paint。

Advertising vehicle化。

Company logo。

Panelは仕事車だったため、後年の塗装変更も多いBODYです。

Factory Paint Code。

Period Color Chart。

Engineering資料。

Brochure。

これらを突き合わせる必要があります。

現存車の色は証拠ではなく、

調査の入口です。


PANELは広告車としても面白い

Panelの大きなSide Bodyは、商用利用では別の価値を持ちます。

文字が入る。

会社名。

商品名。

電話番号。

Service name。

つまりBODYそのものが看板になります。

現在でもVintage PanelにPeriod-style letteringを入れると非常に格好いい。

これは偶然ではありません。

Closed SideというBODYそのものがCommercial advertisingに向いているからです。

MUDIMUでは将来的に、Period advertising photographも追う価値があります。


普通に街を走っていたCHEVROLET

Cameoは華があります。

Collector人気も高い。

しかし1950年代のChevrolet Truck文化を知るなら、Panelのような車を落としてはいけません。

配送。

修理。

電気工事。

商店。

Service business。

さまざまな仕事で、こうしたClosed Commercial Bodyが使われました。

MUDIMUのTruckで追いたいのはまさにこちらです。

当時、普通に道路を走り、働いていたChevrolet。

だからPanelは記事にする価値があります。


現存車を見るときのCHECK POINT

1955 Chevrolet Panelを見つけたら、まず次を確認します。

1st Seriesか2nd Seriesか。

3105か3805か。

Wheelbaseは何インチか。

Side BodyはFactory Panel structureか。

RoofはOriginal typeか。

Rear Door configurationは何か。

GlassやSide Openingが後年追加されていないか。

ChassisはOriginal Seriesと整合するか。

Engine / Transmissionは何か。

Paint / TrimはFactory specificationと整合するか。

特に注意したいのがSide Windowです。


後付けWINDOWに注意する

古いPanelでは、後年Side Windowを追加された車があります。

Camper。

Passenger conversion。

Custom Van。

Work vehicle modification。

などです。

そのため、

Side Windowがある=Suburban

とは限りません。

元Panelへ後からWindowを切った可能性があります。

逆にBody repairでWindow openingが塞がれている可能性もゼロではありません。

だからBODY structureとIdentification evidenceを合わせて判断する。

Glassだけで決めません。


PANEL CLONEより「用途変更」に注意

CameoではCloneの問題がありました。

Panelの場合は少し違います。

Panelそのものを偽造するというより、

長い実用寿命の中でBODYが改造されている可能性

を強く意識した方がいい。

Window追加。

Rear Door変更。

Interior conversion。

Roof modification。

Engine swap。

Chassis modification。

Commercial vehicleは使い倒されます。

だから現在残っている一台がFactory状態そのままとは限りません。


MUDIMU VIEW|PANELはBODYを理解する最高の教材

PickupではCargo Areaが外へ開いています。

CameoではそのPickup BoxをStyleで包みました。

Panelでは荷室そのものを完全にBODYの中へ入れました。

3104 PICKUP
OPEN

3124 CAMEO
OPEN + STYLE

3105 PANEL
CLOSED

たったこれだけでも、1955 Chevrolet Truckが一種類のTruckではなかったことが分かります。

そしてPanelでは、

Roof。

Side Panel。

Rear Fender。

Rear Door。

というPickupにはないBODY研究が一気に増えます。

これはMUDIMU向きです。


CONCLUSION|荷物を「BODYの中」へ入れたCHEVROLET

1955 Chevrolet Panel。

3105。

そして3805。

Pickupと同じTask Force世代の顔を持ちながら、その後ろはまったく違います。

長いRoof。

Closed Side Body。

Body Sideへ取り込まれたRear Fender。

専用Rear Door。

広いCargo Area。

そしてLight-dutyから1-Tonまで存在したPanel Variation。

これは単なる、

「Pickupの屋根付き」

ではありません。

荷物を守り、運び、仕事をするために作られた独立したCommercial BODY。

それが1955 Chevrolet Panelです。

しかも、このClosed Bodyへ窓とPassenger機能を与えると、さらに面白いChevroletが現れます。

Suburban Carryall。

次は、

No.47|1955 Chevrolet Suburban Carryall|3106・3116。

Panelとどこまで同じで、どこから別のBODYになるのか。

そして3106と3116は何が違うのか。

そこをきっちり分けます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

1959、1960、1962、1968年式Chevroletの所有経験を持つ。現在、当時のChevrolet資料をもとにBODY、COLOR、TRIMを中心とした日本語アーカイブを構築中。

コメント

コメントする

目次