1955 Chevrolet Cameo Carrier|3124、PickupをデザインしたChevyを徹底研究

第31回|1955 Chevrolet Cameo Carrier

目次

3124、Pickupを「デザインする対象」に変えたChevy

1955 Chevrolet Cameo Carrier|3124、PickupをデザインしたChevyを徹底研究

1955 Chevrolet Truckには、3104という基本的な1/2-ton Pickupがありました。

荷物を積む。

仕事に使う。

Pickupとして必要な機能を備える。

しかし同じ1955年、Chevroletはもう一台、まったく違う方向へ進んだ1/2-ton Pickupを登場させます。

Cameo Carrier

Model Numberは、

3124

です。

Cameo Carrierが面白いのは、単なる豪華装備のPickupではありません。

Chevroletはここで、

荷物を運ぶBODYそのものを、格好よく見せようとした。

1955年のPassenger ChevroletにNomadがいたように、TruckにはCameo Carrierがいました。

今回は3124をBODYから徹底的に見ます。


BASIC DATA|3124とは何か

まずMUDIMUの基本台帳です。

項目内容
Year1955
Generation2nd Series / Task Force
Model3124
NameCameo Carrier
Class1/2-ton
BODYSuburban Pick-Up / Cameo Carrier系
Wheelbase114 in
PositionStyling-oriented Pickup

3124は1955年に登場したTask Force世代の特殊なPickupです。

ChevroletのEngineering資料でも、Cameo Carrierは通常のPickupとは区別して扱われています。


3104 vs 3124|同じ114インチから別のChevyが生まれた

ここが最初の重要点です。

3104 Pickup

1/2-ton
114-inch Wheelbase

3124 Cameo Carrier

1/2-ton
114-inch Wheelbase

基本的なサイズ世界は非常に近い。

しかし見た目は大きく違います。

3104ではPickup BedとRear Fenderが、いかにもTruckらしく見える。

CameoではRear Bodyを、

より連続した面として見せる

方向へ進めています。

つまり、

Cameoは大きさを変えて特別にしたPickupではない。BODYの見せ方を変えて特別にしたPickupだった。

ここが重要です。


REAR BODY|Cameoの主役は後ろ半分

Cameo Carrierを見るとき、Frontだけを見てはいけません。

1955 Task ForceらしいCab。

Wraparound Windshield。

Hood。

Front Fender。

もちろんここも新しい。

しかしCameoをCameoにしている最大の場所は、

Cabより後ろ

です。

通常Pickupでは独立して見えるRear FenderとBed。

Cameoでは、それをより滑らかで一体的なSide Surfaceへ見せようとしています。

ここにCameoのBODY Designがあります。


REINFORCED PLASTIC|鉄板だけで作った形ではない

1955 Cameo CarrierのBODY研究で外せないのが、

reinforced plastic body components

です。

ChevroletのEngineering資料では、Cameo CarrierのStylingを実現するために、reinforced plastic componentsを使用したことが説明されています。

現在なら一般にFiberglass関連の説明で紹介される部分です。

重要なのは素材そのものを珍しがることではありません。

なぜその素材を使ったのか。

通常のPickup Boxだけでは作りにくい滑らかなExterior Formを実現するためです。

つまり素材も、

BODY Designを成立させる手段

だったと見るべきです。


STEEL PICKUP BOXとの関係

ここは誤解しやすいところです。

Cameoを、

「荷台全部がFiberglassでできたPickup」

のように単純化してはいけません。

基本となるPickup Boxがあり、その外側を特殊なExterior ComponentsによってStylingする構成として理解する必要があります。

つまり、

実用Pickupの構造+Stylingされた外側

という発想です。

MUDIMUでは今後Assembly資料まで追い、どの部品がSteelで、どのExterior Componentがreinforced plasticなのかを部品単位で整理します。


FENDER|Pickupらしい出っ張りを消す

通常の1955 Pickupでは、Rear Wheelを覆うFenderがBody Sideから独立して張り出して見えます。

これはTruckらしい形です。

しかしCameo Carrierは違う。

Rear Fender周辺をSide Bodyの中へ視覚的に取り込み、

CabからRear Bodyへ続く線

を強調します。

これによって、従来のPickupとはかなり違うSide Profileが生まれました。

【画像予定:3104 Pickup vs 3124 Cameo Carrier Side Profile】


RUNNING BOARD|見える量まで変わる

通常PickupではRunning BoardもTruckのSide Viewを構成する重要な要素です。

Cameo CarrierではRear BodyのStylingによって、その見え方も変化します。

Engineering資料では、Pickupの新しいBody Side Lineや短く露出するRunning Boardについて説明されています。

つまりChevroletは、

Cab。

Door。

Rear Body。

Fender。

Running Board。

を別々に考えたのではなく、

横から見た一台の線

としてTruckをデザインし始めていたことが分かります。


CAMEO ≠ FLEETSIDE|ここは絶対に分ける

Classic Chevrolet Truckで非常に注意したい点です。

Cameo Carrierの滑らかなSideを見ると、

「初期Fleetside」

のように説明したくなることがあります。

しかしMUDIMUでは分けます。

1955 Cameo CarrierはFleetsideではありません。

Chevroletの標準的なFleetside Pickup Bodyが登場するのは後の1958年です。

Cameoは1955年に、特殊なExterior ConstructionによってSmooth-sided Pickupを実現した別の存在です。

したがって、

CameoをFleetsideという後の名称で処理しない。

これはBODY史を理解するうえで重要です。


CAMEO CARRIER|名前も普通のPickupではない

名前にも注目したい。

単に、

Deluxe Pickup。

Special Pickup。

ではなく、

Cameo Carrier

という固有名を与えています。

「Carrier」というCommercial Vehicleらしい言葉を残しながら、「Cameo」という特別な名前を組み合わせる。

これだけでも、Chevroletが3124を普通のPickupとは違う商品として見せようとしていたことが分かります。

MUDIMUではModel Numberだけでなく、

当時の正式名称そのものも資料

として残します。


COLOR|1955 Cameoの姿を作った色

1955 Cameo Carrierについては、

Bombay Ivory

を基調に、

Commercial Red

をAccentとして使ったFactory Color SchemeがPeriod-based資料で確認されています。

これはCameoのStylingを考えるうえで非常に重要です。

BODY Shapeだけではない。

色まで含めて、

普通のWork Truckとは違う存在

として見せています。

ただしFactory Paint Code、部位ごとの正確な塗り分け、Production途中のVariationについては一次資料照合を続けます。

現存車のCameoを見て、

「この配色が純正だった」

とは即断しません。


COLOR IS BODY|Cameoでは特に重要

Cameo CarrierではColorが単なる塗装ではありません。

Smooth Side。

Cab。

Bed Side。

Rear Area。

Accent。

これらをどう塗り分けるかで、BODYの線が強調されます。

だからCameoは、

BODY × COLOR

で見る必要があります。

これはPassenger側のNomadにも非常によく似ています。


INTERIOR|仕事車以上の見せ方

Cameo CarrierにはDeluxeなExteriorだけでなく、Interior / Trimにも通常のWork Truckとは異なる位置づけが与えられていました。

ただしMUDIMUでは「豪華だった」で終わらせません。

Seat Trim。

Door Trim。

Instrument Panel。

Steering Wheel。

Floor。

Headliner。

Interior Color。

どこが3124固有で、どこが他のTask Force Truckと共通なのか。

ここを今後Factory資料で分解します。


UTILITY|格好だけのTruckではない

Cameo Carrierの重要なところは、

Styling Pickupだからといって、

PickupとしてのUtilityを捨てていないことです。

ChevroletのEngineering資料でも、

half-ton pickupのutility

と個性的なStylingを組み合わせた車として位置づけられています。

つまりCameoの発想は、

「Truckを乗用車にしてしまう」

ことではありません。

Pickupとして使える。でもPickupをもっと格好よくできる。

ここです。


FUNCTION + STYLE|1955年の大きな変化

ここまで調べてきた1955 Chevrolet Truckを思い出してください。

3104 Pickup。

3204 Long Pickup。

3105 Panel。

3106 / 3116 Suburban。

これらは用途がBODYを作っていました。

Cameo Carrierではそこに、

STYLE

が強く入ります。

つまり、

FUNCTION → BODY

だけだった世界へ、

FUNCTION + STYLE → BODY

という考え方が加わる。

これが3124の面白さです。


NOMADと似ている|Passenger側にも同じことが起きた

1955 Passenger Chevroletにも、非常によく似た存在があります。

Nomad

です。

Station Wagonは本来、実用BODYです。

人を乗せる。

荷物を積む。

しかしNomadは、そのWagon BODYをStylingの対象にしました。

Truck側ではCameo Carrier。

Pickupは本来、実用BODY。

荷物を積む。

仕事に使う。

そこへStylingを持ち込んだ。

だから1955年には、

NomadとCameo Carrier

という非常に面白い二台が同時に存在します。


NOMAD ≠ CAMEO|ただし同じ車ではない

もちろん、NomadとCameoの構造的な関連を安易に作ってはいけません。

Passenger Car。

Truck。

Body Construction。

用途。

まったく違います。

MUDIMUが比較したいのは、

部品が同じ

という話ではありません。

Chevroletの商品思想

です。

実用BODYにもDesign Valueを与える。

ここに1955年らしい共通性を見ます。


HIDDEN SPARE|Cameoらしい処理

Cameo CarrierではSpare Tireの収納方法についても、通常Pickupとは違う処理が知られています。

一般的な資料では、特殊なRear Body Stylingの中へSpareを目立たせず収納する構造が紹介されています。

これもCameoらしい。

普通のTruckなら外から見えても問題にならない機能部品を、

Stylingを壊さないよう処理する。

ただし正確なCompartment StructureやFactory Operationについては、Assembly Manualとの照合を進めます。


REAR VIEW|Cameoは後ろからも見る

Cameo研究ではSide Viewだけでは足りません。

Rear Viewも重要です。

Tailgate。

Tail Lamp。

Rear Body Corners。

Bumper。

License Plate。

Color Separation。

通常Pickupと比較すると、

「Smooth Sideを作った」

だけではないことが見えてきます。

Cameoは、

Pickupの後ろ半分全体をDesign Problemとして扱った

と見るほうが面白い車です。

【画像予定:1955 Cameo Carrier Rear BODY構造図】


3124 vs 3104|BODY比較

整理します。

項目3104 Pickup3124 Cameo Carrier
Year19551955
Generation2nd Series2nd Series
Class1/2-ton1/2-ton
Wheelbase114 in114 in
Rear appearanceConventional PickupSmooth styled exterior
Rear fenderVisually separateIntegrated appearance
Exterior materialConventional truck constructionReinforced plastic exterior components used
PositionBasic PickupStyling-oriented Pickup

同じ114-inch。

同じ1/2-ton。

それでもBODYの印象は大きく違う。

だからCameoは面白いのです。


3124 vs 3204|長さで特別にしたわけではない

前々回の3204も思い出してください。

3204は、

1/2-ton。

123¼-inch Wheelbase。

長いPickup。

Cameoは、

1/2-ton。

114-inch Wheelbase。

つまりCameoは、

より長くしたから上級

ではありません。

同じ基本サイズの中でDesignへ振った。

これもCameoの位置づけを理解する重要なポイントです。


ORIGINAL CAMEO|現存車を見るときの注意

Cameo Carrierは現在非常に人気の高いClassic Truckです。

そのためRestoration。

Restomod。

Custom。

Repaint。

Drivetrain Swap。

Interior Modification。

などを受けた個体が多数あります。

さらにCameo風のExteriorを再現した車も考えられます。

だから、

見た目がCameo=Factory 3124

とはしません。

Model Identification。

Chassis。

Body Components。

Bed Structure。

Trim。

Paint。

を確認します。


FACTORY vs RESTOMOD|Cameoでは特に重要

Cameoは「格好いいTruck」なので、Customとの相性が非常に良い。

しかしMUDIMUの図鑑で知りたいのは、

1955年にChevroletが何を作ったのか。

現代的なV8。

大径Wheel。

Air Suspension。

Custom Interior。

Metallic Paint。

それらが悪いわけではありません。

ただしFactory Specificationとは別に記録します。

OriginalとCustomを混ぜない。


PRODUCTION|希少性は数字だけで決めない

1955 Cameo CarrierのProduction Numberについては、複数のSecondary Sourceで数字が紹介されています。

しかし1955 Passenger Chevroletで見たように、Production Numbersは資料によって集計方法が違うことがあります。

したがって本記事では、一次資料によるModel 3124の確定値を確認するまで、

一つの数字をMUDIMU公式値として固定しません。

希少だから重要なのではない。

BODY史として重要だから残す。

ここを優先します。


MUDIMU VIEW|Pickupは仕事車だけではなくなった

Cameo Carrierを「高級Pickup」とだけ説明すると、この車の面白さの半分しか見えません。

1955年に起きたことはもっと大きい。

Pickupは、

安い。

丈夫。

積める。

仕事に使える。

それだけで評価されるBODYではなくなり始めた。

Pickupそのものを格好いい商品にできる。

Chevroletがそれを実車にしたのがCameo Carrierです。


1955 CHEVROLET CAMEO CARRIER

荷物を運ぶBODYを、デザインした。

1955。

2nd Series。

Task Force。

Model 3124。

1/2-ton。

114-inch Wheelbase。

Cameo Carrier。

普通のPickupより大きいから特別なのではない。

荷物を積めなくしたから特別なのでもない。

PickupとしてのUtilityを残しながら、

Rear Body。

Side Surface。

Fender。

Running Board。

Color。

Trim。

までStylingの対象にした。

だからMUDIMUではCameoを、

「豪華なPickup」ではなく、「Pickup BODYそのものをデザインしたChevy」

として記録します。

そして1955年には、Passenger側にも同じように実用BODYを美しく見せたChevroletがありました。

Nomadです。

この二台を並べると、1955 Chevroletという一年がさらに面白くなります。


MUDIMU Research Note

本記事では1955 Chevrolet Truck 2nd Series / Task Force Model 3124 Cameo Carrierを対象とします。

現在、

Model 3124

1/2-ton

114-inch Wheelbase

reinforced plastic exterior body components

standard Pickupとは異なるsmooth-sided rear styling

を重要な確認事項として台帳化しています。

今後さらにGM/Chevrolet Engineering Features、Factory Specifications、Assembly Manual、Period Brochureを照合し、

Steel Pickup Boxとreinforced plastic componentsの正確な構成

Bed Dimensions

Tailgate / Rear Body Structure

Spare Tire Compartment

Factory Paint CodeとBombay Ivory / Commercial Redの正確な塗り分け

Interior / Trim

Original Price

Model 3124 Production Number

を追加確認します。

またCameo Carrierを後年のFleetsideと混同せず、1955年当時の名称・構造で記録します。

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この記事を書いた人

1959、1960、1962、1968年式Chevroletの所有経験を持つ。現在、当時のChevrolet資料をもとにBODY、COLOR、TRIMを中心とした日本語アーカイブを構築中。

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