第19回|1955 Chevrolet Corvette
Model 2934、同じChevroletでもBODY体系は別だった
1955 Chevrolet Corvette|Model 2934、700台の初期コルベットをBODYから徹底研究
基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Make | Chevrolet |
| Model | 2934 |
| Name | Corvette |
| Body Style | 2-Door Roadster / Convertible |
| Seating | 2 passenger |
| Body | Fiberglass-bodied Sports Car |
| Production | 700台 |
| I6 Price | 約 $2,774 |
| V8 Price | 約 $2,909 |
| Factory Colors | 5色確認 |
| Position | Passenger Chevroletとは別BODYライン |
今回の核心です。
1955 Corvetteを「Bel Airとは違うChevrolet」と見るだけでは足りない。BODY体系そのものを別の枝として扱う必要がある。
INTRODUCTION|1955 ChevroletはTri-Fiveだけではない
1955 Chevrolet。
ここまでMUDIMUでは、
150。
210。
Bel Air。
Handyman。
Nomad。
Utility Sedan。
Sedan Delivery。
Sport Coupe。
Convertible。
と追ってきました。
そして1955年には、もう一台います。
Corvette
ただしCorvetteを、これまでと同じPassenger Chevrolet BODY MAPへそのまま入れると分かりにくくなります。
Corvetteは、
Model 2934
2-passenger
Sports Car
そして独自のBody Constructionを持つ。
つまり、
同じ1955 Chevroletでも、別の設計思想から生まれた車
です。
MODEL 2934|数字から始める
1955 CorvetteのModel Numberは、
2934
です。
ここまでのBel Airを見ると、
2402 — 2-Door Sedan
2454 — Sport Coupe
2434 — Convertible
でした。
Corvetteは、
2934
です。
同じChevroletのModel Number体系の中に存在しますが、150・210・Bel AirのBody Familyとは別に整理する必要があります。
MUDIMUでは1955年を、
Passenger Chevrolet
150 / 210 / Bel Air
Sports Chevrolet
Corvette
Chevrolet Truck
1st Series / 2nd Series
という大きな3本に分けて考えます。
TWO PASSENGERS|完全に違う目的
Bel Air Convertibleは、
5-passenger
でした。
Corvetteは、
2-passenger
です。
ここだけでも目的が全く違います。
Bel Air ConvertibleはOpen Bodyでありながら、複数人を乗せられるPassenger Chevrolet。
Corvetteは最初から、
Driver+Passenger
のためのSports Car。
だから、
「1955 ChevroletにはConvertibleが2種類あった」だけでは説明不足。
同じOpen Chevroletでも、BODYの目的が違います。
BEL AIR CONVERTIBLE vs CORVETTE|同じOpenでも別世界
並べると違いがはっきりします。
| Bel Air Convertible | Corvette | |
|---|---|---|
| Model | 2434 | 2934 |
| BODY family | 1067D / DTX | 別系統 |
| Seating | 5 | 2 |
| Character | Full-size Passenger | Sports Car |
| Body construction | Conventional passenger-car body | Fiberglass body |
| Production候補 | 41,292 / 42,278 | 700 |
同じChevrolet。
同じOpen Car。
しかし、まったく違う。
屋根が開くという一点だけでBODYを分類してはいけない。
FIBERGLASS BODY|Corvette最大の違い
初期CorvetteをBODYから見ると避けて通れないのが、
Fiberglass
です。
当時の一般的なChevrolet Passenger CarがSteel Bodyを基本とするのに対して、CorvetteはFiberglass Body Panelsを採用しました。
ここは単なる「珍しい素材」ではありません。
Corvetteの外形そのものを、Passenger Chevroletとは違う方法で作る重要な要素でした。
MUDIMUでは今後、
Body Panels
Inner Structure
Door
Deck
Hood
Convertible Top
などを、Passenger Chevroletとは別の資料体系で追う必要があります。
1953–1955|初期BODYの最後の年
1955 Corvetteは、初代Corvetteの中でも重要な位置にいます。
1953年に登場した初期BODY Styleは、1954年、1955年へ続きます。
そして1956年には外観が大きく変わる。
つまり1955年は、
1953年から続いた最初期Corvette BODYの最終年
として見ることができます。
1955だけ単独で見るより、
1953 → 1954 → 1955 → 1956
と並べることでBODYの変化が見えてきます。
これは将来のCorvette BODY MAPで掘るべきテーマです。
1955|見た目は似ていても中身は変わった
1955 Corvetteの外観は、1953・1954年型から劇的に別物になったわけではありません。
だから写真だけでは、
「また同じ初期Corvette」
に見えるかもしれない。
しかし1955年は機械的には大きな転換点です。
Chevrolet Small-Block V8がCorvetteへ導入されました。
ここで注意したいのは、MUDIMUはEngine中心のサイトではないということです。
重要なのは、
BODYがほぼ継続しているのに、その中身と商品としての性格が変わった
という点です。
BODY史として見ても面白い年なのです。
I6 AND V8|1955年は両方存在する
1955 Corvetteには、従来の6-cylinderだけでなくV8が設定されました。
現在の価格台帳では、
6-cylinder
約 $2,774
V8
約 $2,909
と整理しています。
ここで重要なのは、1955 Corvetteを、
「最初のV8 Corvette」
だけで終わらせないことです。
1955年には6-cylinder Corvetteも存在した。
つまり、
初期CorvetteからV8 Corvetteへ切り替わる途中の一年
として見る必要があります。
PRICE|Nomadよりさらに高かった
1955 Chevroletの価格を並べてみると面白い。
Bel Air Sport Coupe
約 $2,067
Bel Air Convertible
約 $2,206
Nomad
約 $2,472
Corvette 6
約 $2,774
Corvette V8
約 $2,909
Corvetteは、1955 Chevrolet Passenger系の上級BODYよりさらに高価格側にいました。
つまり、
Corvetteは単に小さい2人乗りChevroletではない。価格から見ても別の存在だった。
PRODUCTION|700台
1955 CorvetteのProductionは、
700台
です。
この数字はGM Heritage資料でも確認できる、1955 Corvetteを語るうえで非常に重要な数字です。
これまで扱ったBODYと比較すると、
210 Sport Coupeでも約11,700台。
Nomadでも8,000台以上。
Convertibleは4万台以上。
Corvetteは、
700台。
1954年Corvetteの生産規模から大幅に縮小した年でもあります。
だから1955 Corvetteは、1955 Chevrolet全体の中でも非常に小さな枝です。
しかし歴史的には、その後巨大な系譜になります。
FIVE COLORS|Polo Whiteだけではない
ここからがMUDIMUらしいところです。
初期Corvetteというと、
Polo White
のイメージが非常に強い。
1953 CorvetteがPolo Whiteで統一されていたことも、その印象を強くしています。
しかし1955 Corvetteは違います。
現在確認しているFactory Colorは、
Polo White
Pennant Blue
Corvette Copper
Gypsy Red
Harvest Gold
の5色です。
1955 Corvette=白だけ、ではない。
ここはCOLOR図鑑として非常に重要です。
COLOR COMBINATIONS|BODY色だけでは終わらない
CorvetteではBody Colorだけでなく、
Interior
Convertible Top
との組み合わせも見ます。
現在整理しているPeriod-based dataでは、例えば、
Polo White
Red Interior
White / Beige Top
Pennant Blue
Dark Beige Interior
Beige Top
Corvette Copper
Dark Beige Interior
White Top
Gypsy Red
Light Beige Interior
White / Beige Top
Harvest Gold
Yellow系Interior
Dark Green Top
といった組み合わせが記録されています。
ここは将来、一次資料で組み合わせを一つずつ確定していきます。
COLOR PRODUCTION|合計が700にならない
ここは非常に重要です。
1955 Corvetteについて、色別生産台数として、
Polo White — 約325
Pennant Blue — 約45
Corvette Copper — 約15
Gypsy Red — 約180
Harvest Gold — 約120
といった数字が広く記録されています。
しかし足してみます。
325
+45
+15
+180
+120
=
685
です。
Productionは700台なのに、Color Productionの推定合計は685台。
15台足りません。
これはMUDIMUでは絶対に無視しません。
色別台数はExact Factory Recordとして扱わない。
現段階では、
estimated color production
として記録します。
GM側に完全なColor-by-Color Production Recordが確認できない以上、「1955 Corvetteは正確にこの色が○台」と断定しません。
CORVETTE COPPER|15台と言い切っていいのか
特に面白いのが、
Corvette Copper
です。
よく「15台」と紹介されます。
確かに非常に少ない色だったとされます。
しかし先ほどの通り、色別数字全体がProduction 700と一致しません。
だから、
「Corvette Copperは正確に15台しか作られなかった」
と断言するのは慎重にすべきです。
MUDIMUでは、
約15台とする推定資料がある
とします。
この一言の違いが、本気の資料では大切です。
PASSENGER COLORSとは分ける
さらに重要です。
1955 Chevrolet Passenger Carにも、
Gypsy Red。
Harvest Gold。
など同名色があります。
しかしCorvetteのColor TableとPassenger ChevroletのPaint適用表を、そのまま一つに混ぜるべきではありません。
CorvetteにはCorvetteの、
BODY COLOR
INTERIOR
TOP
の組み合わせがあります。
したがってNo.20 Factory Colorsでも、
Passenger Chevrolet Color
と
Corvette Color
を分けて整理します。
同じ色名だから、同じ適用体系とは限らない。
BODY vs ENGINE|MUDIMUではBODYを主語にする
1955 Corvetteの記事は、普通ならV8の話が中心になります。
もちろん重要です。
しかしMUDIMUでは順番を変えます。
まず、
2934というModel
2-passenger
Fiberglass Body
1953–55初期BODY最終年
5 Factory Colors
を見る。
その後でV8を見る。
なぜなら、
Engineを交換してもBODYは2934だからです。
現存車のOriginalityを考えるときにも、この順番は重要になります。
WHY CORVETTE|小さな枝が巨大な系譜になった
1955年だけを見ると、Corvetteはわずか700台。
Bel Air Sport Coupeの18万台規模と比べれば、本当に小さい。
しかしその後Corvetteは、Chevroletを代表する独立したSports Car Lineへ成長していきます。
だから1955年のBODY MAPでは、
CorvetteをBel Airの横に無理やり押し込むのではなく、
独立したSports Chevroletの枝
として置く。
1955年時点では小さい。
しかし後から見れば、とてつもなく重要な枝だった。
1955 CHEVROLET BODY MAP|ここまで広がった
ここまで18種類の記事を進めてきて、1955 Chevroletの姿がかなり変わってきました。
最初は、
150
210
Bel Air
だけに見える。
ところが掘ると、
Utility Sedan。
Handyman。
Townsman。
Beauville。
Nomad。
Sedan Delivery。
Delray。
Sport Coupe。
Convertible。
そして、
Corvette。
さらにTruckにはPickup、Panel、Suburban、Cameoがいる。
1955 Chevroletは一台の名車ではない。巨大なBODY生態系だった。
WHY MUDIMU|Corvetteも特別扱いしない
Corvetteだから詳しく書く。
Nomadだから詳しく書く。
それでは普通のClassic Carサイトと同じです。
MUDIMUは、
Utility Sedan 1211B
にも、
Sedan Delivery 1271
にも、
Corvette 2934
にも、
同じ研究方法を使います。
Model
BODY
COLOR
TRIM
PRICE
PRODUCTION
そして、
分からないことは分からないと残す。
有名か無名かではなく、Chevroletが何を作ったのかを記録する。
それがMUDIMUです。
1955 Chevrolet Corvette
700台しか作られなかった。しかし、ここから巨大なChevroletの系譜が続いていく。
1955 Corvetteは、
Model 2934。
2人乗り。
Fiberglass Body。
5色のFactory Color。
そして700台。
1955 Chevrolet BODY MAPの中では小さな存在です。
しかし、
150・210・Bel Airとは違うBODYラインが、同じ1955年にすでに存在していた。
これを忘れたら、1955 Chevrolet完全図鑑にはなりません。
MUDIMU Research Note
1955 Chevrolet Corvette / Model 2934
Production 700台はGM Heritage資料で確認できるため、1955 Passenger BODYの生産台数競合とは分けて扱います。
Factory Colorは現在、Polo White / Pennant Blue / Corvette Copper / Gypsy Red / Harvest Goldの5色を記録。
色別Productionとして流通している325 / 45 / 15 / 180 / 120は合計685台で総生産700台と一致しないため、MUDIMUでは推定値として扱い、正確なFactory Color Productionとは断定しません。
1955年は1953–55初期Corvette BODYの最終年。1956年から新しいBODY Stylingへ移行するため、将来は1953–1956 Corvette BODY比較として別記事化する価値があります。

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