1956 Chevrolet No.52
1956 Chevrolet TruckのFactory lineupには、PickupでもPanelでもStakeでもない、巨大なCommercial Chevroletが存在します。
School Bus Chassis。
Factory資料で1956年のSchool Bus Chassisとして確認できるのは、
4502
6702
6802
の3 Modelです。
しかもChevroletはこれらを、
SCHOOL BUS CHASSIS — FLAT-FACE COWL
として設定していました。
つまり、Chevroletが完成したSchool Busを一種類作って売っていた、という話ではありません。
Chevroletが作ったのは、Busになるための専用Chassis。
その先に巨大なBus BODYを作る仕事が残されています。
Chevroletが作ったのはSchool Busの完成形ではない。
School Busになるための「土台」をFactory Modelとして作った。
ここに1956 ChevroletのCommercial BODY Variationの奥深さがあります。
SCHOOL BUS CHASSIS|3つのFactory Model
1956 ChevroletのFactory full-line資料では、School Bus Chassisとして次の3 Modelを確認できます。
| Model | Wheelbase | Pupil Rating | Maximum GVW |
|---|---|---|---|
| 4502 | 154 in. | 30–36 | 12,000 lb |
| 6702 | 194 in. | 48 | 16,000 lb |
| 6802 | 220 in. | 48–54 | 18,000 lb |
この数字だけでも、普通のTask Force Pickupとはまったく違う世界だと分かります。
3104 PickupのWheelbaseは114インチ。
最小の4502でも154インチ。
最大の6802になると、
220インチ。
約5.59mのWheelbaseです。
車体全長ではありません。
Front axleとRear axleの間だけで220インチある。
4502|154インチから始まるSchool Bus
3 Modelの中で最も小さいのが、
4502。
Wheelbaseは154インチ。
Factory資料上のPupil Ratingは、
30–36 pupils。
Maximum GVWは、
12,000 lb。
ここでNo.51とのつながりが出てきます。
4502は、すでにFlat Face Cowl Familyとして確認したModel Numberです。
しかしSchool Bus資料を重ねることで、
4502がSchool Bus用途に設定されたFlat-Face Cowl Chassis
であることが見えてきます。
単に「4500 Seriesに変わったCowlがあった」というだけではありません。
その先にBus BODYを載せる具体的な用途があったのです。
6702|Wheelbaseは一気に194インチへ
次が、
6702。
Wheelbaseは194インチ。
4502より、
40インチ長い。
約1.02mの差です。
Factory Pupil Ratingは、
48 pupils。
Maximum GVWは、
16,000 lb。
ここまで来ると、単純に4502を長くしただけ、と考えるべきではありません。
Bus BODYが大型化すれば、
Passenger capacity。
Body length。
Axle load。
Frame。
Brakes。
Tires。
Weight distribution。
など、Chassis側にも別の要求が生まれます。
したがって6702は、4502とは別のFactory Modelとして調べる必要があります。
6802|220インチ、18,000 lbの巨大なChevrolet
そして最も大きいのが、
6802。
Wheelbaseは、
220インチ。
Pupil Ratingは、
48–54 pupils。
Maximum GVWは、
18,000 lb。
4502との差は、
66インチ。
約1.68mです。
4502 154 in.
├──────────────────┤
6702 194 in.
├────────────────────────┤
6802 220 in.
├──────────────────────────────┤
同じSchool Bus Chassisというカテゴリーでも、まったく一つのBODYサイズではありません。
ここでも、
同じBODY用途 ≠ 同じChassis
です。
4502から6802まで|Bus BODYの大きさをFactoryが先に支えていた
School Bus BODYそのものをBody Builderが作るとしても、何でも同じChassisへ載せればよいわけではありません。
30~36人規模。
48人規模。
48~54人規模。
Chevrolet側では、その違いを受け止めるChassisを用意しています。
つまりSchool BusのBODY Variationは、
Body Builderだけが作ったVariationではない。
その前段階でChevrolet自身が、
154インチ。
194インチ。
220インチ。
という異なる土台を用意していました。
FLAT-FACE COWL|No.51の先にSchool Busがいた
No.51ではFlat Face Cowlとして、
3102。
3602。
3802。
4102。
4402。
4502。
を確認しました。
ここで重要なのは、
Flat Face CowlというFactory configurationと、School Busという用途を混同しないこと。
Flat Face CowlはFactoryからどの状態で供給されるかという分類。
School Bus Chassisは、そのChassisが何のために設定されているかという用途側の分類です。
4502では、この二つが重なります。
だからModel Numberだけを見るのではなく、
Factory configuration × intended application
で読む必要があります。
3802をSchool Busに入れない
ここは1955年との違いも含めて注意が必要です。
古い資料や年式をまたいだ情報を混ぜると、3802を1956 School Bus Chassisへ入れたくなる場合があります。
しかし1956年のFactory full-line資料でSchool Bus Chassisとして明確にまとめられているのは、
4502・6702・6802。
です。
したがってMUDIMUの1956年台帳では、この3 Modelを基準にします。
前年に存在したから今年もある、では決めない。
ChevroletのModel lineupは年式ごとにFactory資料へ戻ります。
これは1955 Truckを後で再調査するときにも重要な原則になります。
CHEVROLET BODYではない|ここがSchool Bus研究の核心
1956 Chevrolet School Bus Chassisを見るとき、一番重要なのは、
Chassis manufacturerとBody manufacturerを分けること
です。
Chevroletが、
Chassis。
Powertrain。
Running gear。
Cowl。
その他Factory supply部分。
を提供する。
その先にBus Body Builderがいる。
最終的なBus BODYについては、その製造者を別に確認しなければなりません。
つまり、
1956 Chevrolet 6802
と分かっただけでは、完成したBusのBODY研究は終わっていません。
むしろそこから始まります。
BODY BUILDER|同じ6802でも同じBusとは限らない
これはPickupとの大きな違いです。
3104ならFactory Pickup Bodyがあります。
3805ならFactory Panel。
3609ならFactory Stake Truck。
しかしSchool Bus Chassisでは、
Chassis Model Numberだけで最終BODYを確定できません。
同じChassis Modelでも、Body Builderや仕様によって完成車のBODYが違う可能性があります。
調べるべきなのは、
Body manufacturer。
Body model。
Seating arrangement。
Door configuration。
Window count。
Overall body length。
Emergency exit。
Interior layout。
などです。
もちろん、個々の仕様はPeriod Body Builder資料で確認してから記録します。
PUPIL RATING|BODY研究に人数が出てくる
School Bus Chassisでは、通常のTruckにはあまり出てこない数字があります。
Pupil Rating。
4502 30–36。
6702 48。
6802 48–54。
これは単なる乗車人数の雑学ではありません。
BODYを考えるうえで重要です。
何人を収容する前提なのかによって、必要となるBus BODYの規模が変わるからです。
School Busでは、
BODY dimensionsと人間の収容能力
が直接結びつきます。
GVW|大きなBODYには大きなChassisが必要になる
Maximum GVWも、
4502 12,000 lb。
6702 16,000 lb。
6802 18,000 lb。
と増えていきます。
最大の6802は4502より、
6,000 lb高い。
約2.7トンの差です。
School Busでは、
Chassis。
BODY。
Seats。
Passengers。
Fuel。
Equipment。
などをすべて支える必要があります。
だからBODYの大きさだけを見ていても、そのBusは理解できません。
BODYを支えるChassis capacityまでBODY研究の一部になる。
WHEELBASE|220インチはBODY LENGTHではない
6802の220インチという数字を見ると、
「5.59mのBus」
と考えてはいけません。
これはWheelbaseです。
完成したBus BODYはFront axleより前にも、Rear axleより後ろにも伸びます。
したがって、
Wheelbase ≠ BODY length ≠ Overall length
です。
これはPickup研究でも重要でしたが、School Busではさらに重要になります。
Body Builderがどの程度Front/Rear overhangを取ったかによって、同じChassisでも完成車寸法が変わり得るからです。
30-GALLON FUEL TANK|School Busを前提にしたFactory設計
1956年のFactory資料を追うと、4502・6702・6802はSchool Bus用途の一群として扱われ、30-gallon fuel tankなど専用条件も確認できます。
ここから分かるのは、
Chevroletが単なる裸のChassisを売って、
「あとは好きにBusにしてください」
としていたわけではないことです。
School Busになることを前提としてChassis側も設定されていた。
ここが重要です。
CHASSISとBODYの二段階でOriginalityを見る
School BusのOriginalityは、Passenger Car以上に複雑です。
MUDIMUでは最低でも、
Chevrolet Factory Chassis
Chevrolet Factory Cowl
Period Bus Body Builder BODY
Original School/Fleet specification
Later BODY modification
Mechanical replacement
を分けて考えます。
たとえばBody Builder製BODYだから、
「Chevrolet純正ではない」
として価値を下げるのは間違いです。
そのBODYが1956年当時、そのChassisのために架装されたものなら、
その一台のPeriod Original Configuration
である可能性があります。
DATA PLATE|Chevroletだけ見ても半分しか分からない
現存する1956 Chevrolet School Busを調査するなら、Chevrolet側のPlateだけでは足りません。
Chevrolet Model Number。
Chassis identification。
そして、
Bus Body BuilderのPlate。
ここまで探します。
Body Builder側から、
Manufacturer。
Body Number。
Serial。
Capacity。
Model。
Manufacturing date。
などが判明すれば、ChassisとBODYをつなげられる可能性があります。
School Busは、一台の車に二つのメーカー史が重なっている。
これが面白いところです。
4502・6702・6802|BODY MAP
MUDIMUでは最終的に、この3 Modelを同じ縮尺で並べたいところです。
【画像予定:4502・6702・6802 School Bus Chassis側面比較図】
表示するのは、
MODEL WB PUPIL RATING MAX GVW
4502 154" 30–36 12,000 lb
6702 194" 48 16,000 lb
6802 220" 48–54 18,000 lb
さらに、Chassis上へBus BODYの想定領域を薄く重ねる。
ただしBODY形状そのものは、特定Body Builderの一次資料がない限りFactory BODYとして描かない。
Chevrolet ChassisとBus BODYを視覚的にも混同しない。
1956 TASK FORCE|Pickupだけ見ていると6802には絶対たどり着かない
1956 Task Forceと検索すると、どうしてもPickupが中心になります。
3104。
Cameo 3124。
あるいはSuburban。
もちろん重要です。
しかしFactory lineupをModel Numberから追うと、
3609 Stake。
3442 Forward Control。
3102 Flat Face Cowl。
そして、
6802 School Bus Chassis。
まで出てきます。
これがMUDIMUでFactory Modelを全部拾う理由です。
有名な車名から探していたら、6802にはなかなかたどり着きません。
「そんなChevyまであったのか」がTruck図鑑の価値
6802を見て、
「こんなのまでChevroletなのか」
と思う。
そこが面白い。
1956 ChevroletはBel AirやNomadだけではありません。
TruckもPickupだけではない。
そしてTruckの中にも、
完成BODY。
Cab & Chassis。
Cowl Chassis。
Forward Control。
School Bus Chassis。
という巨大な枝があります。
カタログの主役だけでは、その年のChevroletは見えてこない。
MUDIMUが拾うべきなのは、まさにこういうModelです。
MUDIMU CHECK|1956 School Busを調べる
現存車を調べる場合は、最低限この順番です。
1. Chevrolet Model Number
4502 / 6702 / 6802を確認。
2. Wheelbase
154 / 194 / 220インチとの整合。
3. Chassis specification
GVW、Axle、FrameなどをFactory資料と照合。
4. Cowl
Factory configurationを確認。
5. Bus Body Builder
Manufacturer Plateを探す。
6. BODY
Doors、Windows、Roof、Floor、Seat layoutなどを記録。
7. Capacity
Factory Pupil Ratingと完成BODY仕様を混同しない。
8. Modification
School使用後のCamper化など、後年変更を分離。
9. Paint / Lettering
School/Fleet時代の痕跡を調査。
10. Period Documentation
Body Builder catalog、School fleet records、古写真などと照合。
CAMPER化された個体ほど元BODYを調べる
古いSchool Busは、後年別用途へ改造されている可能性があります。
Camper。
Motorhome。
Storage。
Commercial vehicle。
その場合、現在のInteriorだけを見ても1956年当時の姿は分かりません。
しかし、
Window opening。
Door position。
Roof structure。
Body Builder Plate。
Seat mounting。
Floor。
古い塗装。
Lettering。
などに過去の痕跡が残っていることがあります。
School Bus Chassisは、現状ではなく履歴を読む車です。
MUDIMU VIEW|BODYがないからこそBODYを調べる
School Bus Chassisの記事なのに、Chevrolet製の完成Bus BODYを紹介しない。
一見すると変です。
しかし、それこそこの記事の核心です。
4502。
6702。
6802。
Chevroletは、Bus BODYを受け止めるChassisをFactory Modelとして作りました。
そこから先はBody Builderの世界です。
だからMUDIMUでは、
Chevrolet Chassisの研究で止まらない。
そのChassisが、
誰のBODYを載せ、
何人を運び、
どの学校や地域で使われ、
その後どう生き残ったのか。
そこまで追えば、一台のSchool Busが歴史資料になります。
CONCLUSION|6802まで拾って初めて1956 Chevroletが見えてくる
1956 Chevrolet School Bus Chassis。
Factory lineupで確認できるのは、
4502 — 154″ — 30–36 pupils — 12,000 lb
6702 — 194″ — 48 pupils — 16,000 lb
6802 — 220″ — 48–54 pupils — 18,000 lb
です。
これは「ChevroletにもBusがありました」という話ではありません。
ChevroletはBusになるための専用Chassisを作り、
最終BODYを専門Body Builderへ渡す仕組みまでFactory lineupに組み込んでいた。
No.50 Cab & Chassis。
No.51 Cowl Chassis。
そしてNo.52 School Bus Chassis。
ここまで追うと、1956 Task Forceの姿が変わって見えます。
1956 Chevrolet Truckは完成車のカタログではない。
仕事に必要なBODYを生み出すための巨大なシステムだった。
そして4502よりさらに大きな6702。
さらに220インチの6802。
「1956 Chevy」と聞いてBel AirやPickupしか思い浮かばないなら、まだChevroletの半分も見えていない。
MUDIMUは、その見えにくい半分まで拾います。
MUDIMU Research Note
A|School Bus Chassis Model
1956 Factory full-line資料で4502・6702・6802をSchool Bus Chassisとして確認。
A|Factory classification
School Bus ChassisはFlat-Face CowlとしてFactory資料に整理されています。
A|Wheelbase
4502=154インチ、6702=194インチ、6802=220インチ。
A|Pupil Rating
4502=30–36、6702=48、6802=48–54。
A|Maximum GVW
4502=12,000 lb、6702=16,000 lb、6802=18,000 lb。
A|School Bus専用Chassisとしての扱い
Factory資料内で3 ModelがSchool Bus用途の一群として扱われています。
?|各Modelに架装されたBus Body Builder完全一覧
未確定。Chevrolet資料だけで最終BODYメーカーを決めず、Body Builder側のPeriod資料から追跡します。
?|各Body BuilderによるBODY dimensions・door/window/seat variation
個別資料確認後に追加します。
重要
1956年のSchool Bus Chassisを前年・翌年のModel lineupから補完しません。1956年は1956年のFactory資料で確定する。

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