1956 Chevrolet No.04
1956 Chevrolet 完全ガイド|1956年で最もBODY Variationが面白いSeries
1956 Chevroletの中で、一番華やかなSeriesはBel Airです。
一番シンプルなのは150。
では、その間にいた**210(Two-Ten)**は何だったのか。
単なる中間グレード。
そう考えると、1956 Chevroletの面白いところをかなり見落とします。
1956年の210をBODYから調べると、とんでもなく種類が多い。
2-Door Sedan。
4-Door Sedan。
Delray Club Coupe。
Sport Coupe。
そして1956年から加わった4-Door Sport Sedan。
さらにWagonでは、
2-Door Handyman。
4-Door Townsman。
そして9-Passenger Beauville。
1956年の210には、8種類ものBODY Variationが存在します。1956 Factory Specificationsでも、これらは210 Seriesの個別Modelとして確認できます。
1956 ChevroletのBODY Variationを知りたいなら、Bel Airより先に210を見る。
MUDIMUにとって、1956年の210は非常に重要なSeriesです。
TWO-TEN|150とBel Airの間にいたChevrolet
1956 Chevrolet Passenger Carの基本Seriesは、
150
210
Bel Air
の三つです。
210は正式にはSeries 2100。
150より装備を充実させながら、Bel Airほど上級Seriesには振られていない、中間に位置するChevroletでした。
しかしBODY MAPを見ると、この「中間」という言葉では説明しきれません。
むしろ、
1956年にChevroletが用意できるBODYを大量に集めたSeries
と考えた方が面白い。
150には存在しなかったHardtopがあります。
Wagonは3種類。
そして1956年の大きな新型BODYである4-Door Hardtopまであります。
BODY LINEUP|1956 Chevrolet 210は8種類
まず全体を並べます。
| Model | BODY | Fisher Style |
|---|---|---|
| 2102 | 2-Door Sedan | 1011 |
| 2103 | 4-Door Sedan | 1019 |
| 2124 | Delray Club Coupe | 1011A |
| 2154 | Sport Coupe | 1037 |
| 2113 | Sport Sedan | 1039 |
| 2129 | Handyman Station Wagon | 1063F |
| 2109 | Townsman Station Wagon | 1062F |
| 2119 | Beauville Station Wagon | 1062FC |
この8種類です。
ここで注目したいのは、単純にドア枚数が違うだけではないことです。
Sedan。
Club Coupe。
2-Door Hardtop。
4-Door Hardtop。
2-Door Wagon。
6-Passenger 4-Door Wagon。
9-Passenger 4-Door Wagon。
これだけ違うBODYを、一つの210 Seriesから選べました。
2102|基本となる2-Door Sedan
最も基本的なBODYの一つが、
2102。
Fisher Style、
1011。
2-Door Sedanです。
150にも2-Door Sedanがありますが、150側は1211。
210は1011です。
つまり同じ「1956 Chevrolet 2-Door Sedan」という市場上の呼び方だけでは不十分です。
MUDIMUでは、
Series → Model → Fisher Style → BODY
まで確認します。
2102は、この巨大な210 Familyの基本BODYと考えると分かりやすい一台です。
2103|4-Door Sedan
4-Door Sedanは、
2103。
Fisher Style、
1019。
1956 Chevroletの実用的なFamily Sedanです。
Production資料の一系統では298,935台という非常に大きな数字が記録されており、210の中心的なBODYだったことが分かります。
ただしMUDIMUではProduction Numberを別記事No.32で再検証します。
ここで重要なのは、1956年の210にはこの普通の4-Door Sedanとは別に、もう一台の4枚ドアが存在することです。
それが、
Sport Sedan。
DELRAY|2124 / 1011A
210 Seriesの中でも独特なのが、
Delray Club Coupe。
Model、
2124。
Fisher Style、
1011A。
1955年にも存在したDelrayが1956年にも続きます。
ここで面白いのがBODY Codeです。
通常の210 2-Door Sedanは、
1011。
Delrayは、
1011A。
非常に近い。
だからこそ、
Delrayを独立したHardtopだと思ってはいけない。
1956 Delray Club Coupeは、後で出てくる1037 Sport Coupeとは別のBODYです。
この違いはNo.18「1956 Chevrolet Delray Club Coupe」でさらに深く掘ります。
1011 vs 1011A|似たBODYをFactoryは分けていた
2102の1011。
Delrayの1011A。
市場写真だけを見ると、同じ2-Door系Chevroletとしてまとめたくなります。
しかしFactory Codeは区別しています。
MUDIMUがBODY Codeを追う理由はここです。
現在の中古車市場では、
Coupe。
2-Door Sedan。
Hardtop。
Club Coupe。
という名称がかなり緩く使われることがあります。
しかし1956年当時のChevroletには、それぞれの呼び方があります。
現代の販売名称ではなく、Chevroletが当時何と呼んでいたか。
これを基準にします。
SPORT COUPE|2154 / 1037
そして210には本物のHardtopがあります。
Sport Coupe。
Model、
2154。
Fisher Style、
1037。
2-Door Hardtopです。
ここでDelrayとの違いがはっきりします。
Delrayは1011A。
Sport Coupeは1037。
同じ210 Series。
同じ2-Door。
しかしBODYは違います。
1037|2-Door Hardtop Family
1956 ChevroletのHardtop研究で重要になる番号が、
1037。
210 Sport Coupeが1037。
Bel Air Sport Coupeは1037D。
つまり同じHardtop Familyの中でSeries違いを追うことができます。
これは1956 BODY研究の大きな柱になります。
そして1956年には、1037だけではありません。
新たに、
1039
が登場します。
SPORT SEDAN|2113 / 1039
1956年の210で最も重要な新BODYの一つ。
4-Door Sport Sedan。
Model、
2113。
Fisher Style、
1039。
4-Door Hardtopです。
これが1956年の大きな変化です。
従来の4-Door Sedanとは違い、Hardtop Stylingを4枚ドアへ展開しました。
210にもこのBODYが設定された。
ここが非常に重要です。
1019 vs 1039|4-Doorは一種類ではない
1956 210の4-Doorを並べると、
2103 / 1019
4-Door Sedan。
そして、
2113 / 1039
4-Door Sport Sedan。
があります。
つまり、
4枚ドアだから同じBODY
ではありません。
Conventional SedanとHardtop。
まったく性格が違います。
1956 Chevroletの実車を見分けるとき、この二つを混同することはまずないでしょう。
しかし図鑑として重要なのは、
Chevroletが同じ210 Seriesの中に二種類の4-Door BODYを置いていた
という事実です。
1037 vs 1039|1956年にHardtopが横へ広がった
ここでBODY MAPがきれいにつながります。
1037
2-Door Hardtop。
1039
4-Door Hardtop。
1955年には1037系Sport Coupeがありました。
1956年には1039系Sport Sedanが加わります。
つまり1956年は、
HardtopというStylingを2-Doorから4-Doorへ拡張した年
と見ることができます。
これは1956年の独立記事No.24、
「1037 vs 1039|2-Door Hardtop vs 4-Door Hardtop」
で徹底比較するテーマです。
WAGON|210だけで3種類ある
そして210が本当に面白くなるのがStation Wagonです。
1956 Chevrolet 210には、
Handyman
Townsman
Beauville
があります。
3種類です。
しかも単なるTrim違いではありません。
ドア枚数も違う。
座席数も違う。
Fisher Styleも違います。
HANDYMAN|2129 / 1063F
まずMUDIMU好みの一台。
210 Handyman。
Model、
2129。
Fisher Style、
1063F。
2-Door / 6-Passenger Station Wagonです。
1956 Chevroletには150にもHandymanがあります。
150 Handymanは1263F。
210 Handymanは1063F。
さらにBel AirにはNomad 1064DF。
同じ2-Door Wagonでも、それぞれ別BODYとして追う必要があります。
2-DOOR HANDYMAN|Nomadの陰にいるChevy
1956年のCollector Carとして圧倒的に有名なのはNomadです。
でもMUDIMUではHandymanを落としません。
むしろ、
210 Handymanの方が気になる。
普通のRoof。
普通のWagonらしいRear Body。
2枚ドア。
実用車。
派手ではない。
でも格好いい。
1956年には22,381台というProduction Numberを掲載する資料系統もあります。
Nomadとは違う方向で成立した2-Door Wagonです。
NomadがSpecialty Wagonなら、Handymanは実用Wagonの格好良さ。
MUDIMUでは両方を同じ熱量で追います。
TOWNSMAN|2109 / 1062F
次は、
Townsman。
Model、
2109。
Fisher Style、
1062F。
4-Door。
6-Passenger Station Wagonです。
HandymanよりFamily Useに向いた4-Door Wagon。
しかし1956年の210には、さらに大きなWagonがあります。
BEAUVILLE|2119 / 1062FC
それが、
210 Beauville。
Model、
2119。
Fisher Style、
1062FC。
4-Door。
9-Passenger Station Wagon。
1955年の210にはなかった重要なBODYです。
1956年、Beauvilleが210 Seriesにも設定されました。
これによって210 Wagonは、
2-Door / 6人
4-Door / 6人
4-Door / 9人
という三段階になります。
SIX vs NINE|TownsmanとBeauvilleは同じではない
TownsmanもBeauvilleも4-Door Wagonです。
しかし同じBODYとしてまとめてはいけません。
Townsman:
1062F
6-passenger。
Beauville:
1062FC
9-passenger。
そしてBel Air Beauvilleになると、
1062DFC
へ進みます。
この、
F → FC → DFC
というBODY Familyは1956 Chevrolet Wagon研究の重要テーマです。
MUDIMUではNo.15として、
「1956 Chevrolet 1062 BODY FAMILY」
を独立させています。
WAGON MAP|210だけでここまで違う
1956 Chevrolet 210 Wagonを整理すると、
2129 / 1063F
Handyman
2-Door
6-passenger
↓
2109 / 1062F
Townsman
4-Door
6-passenger
↓
2119 / 1062FC
Beauville
4-Door
9-passenger
となります。
これだけで一つの小さなWagon図鑑ができます。
だから1956年の210は面白い。
EIGHT BODIES|もう一度すべて並べる
1956 Chevrolet 210をBODYだけで並べ直します。
2102 — 2-Door Sedan
2103 — 4-Door Sedan
2124 — Delray Club Coupe
2154 — Sport Coupe
2113 — Sport Sedan
2129 — Handyman
2109 — Townsman
2119 — Beauville
合計、
8 BODY Variations。
150の4 BODYから、一気に倍になります。
NO CONVERTIBLE|それでも210にはないBODYがある
これだけBODYが豊富でも、210にはないものがあります。
Convertible。
1956 Chevrolet ConvertibleはBel Air Seriesです。
そして、
Nomad。
これもBel Air。
つまり210は何でも持っていたわけではありません。
Specialty性の最も強いBODYはBel Air側へ残しています。
この境界がSeries構成として面白いところです。
210 vs 150|BODYで見ると違いがはっきりする
150には、
2-Door Sedan
4-Door Sedan
Utility Sedan
2-Door Handyman
がありました。
210になると、
Sedanに加えて、
Delray。
Hardtop。
4-Door Hardtop。
3種類のWagon。
が加わります。
逆に150独自のUtility Sedanは210にはありません。
つまり、
150の上級版=210
という単純な関係ではない。
SeriesごとにBODYの役割そのものが違います。
210 vs BEL AIR|中間Seriesだからこそ面白い
Bel Airには、
Convertible。
Nomad。
そして上級Trimがあります。
でも210には、
Delray。
Handyman。
Townsman。
210 Beauville。
という独自の面白さがあります。
特にWagonでは210の存在感が非常に大きい。
1956年のChevrolet Wagonを調べるなら、Bel Airだけ見ていては半分も分かりません。
PRODUCTION|210は巨大なSeriesだった
一つのProduction Number系統では、1956 Chevrolet 210 Series全体を758,882台としています。
同じ資料では1956 Chevrolet全体が1,626,843台。
つまり210が非常に大きな割合を占めています。
ただしProduction Numberには資料系統による差異があります。
たとえば別資料では210 4-Door Sedanを283,125台、210 Beauvilleを17,988台とする数字も確認できます。
したがってMUDIMUでは、
数字が違う場合は無理に一つへ決めない。
No.32「1956 Chevrolet Production Numbers」で出典を分けて検証します。
これは1955年と同じルールです。
MUDIMU VIEW|1956年の210はBODY図鑑そのもの
1956 Chevrolet 210を調べていると、MUDIMUがなぜBODYを中心にするのかがよく分かります。
「210」というModel Nameだけでは何も分かりません。
2-Door Sedanなのか。
Delrayなのか。
Sport Coupeなのか。
Sport Sedanなのか。
Handymanなのか。
Townsmanなのか。
Beauvilleなのか。
同じ210でも全然違う。
Series名を知っただけでは、そのChevroletを知ったことにはならない。BODYまで降りて初めて一台が見えてくる。
これがMUDIMUの基本です。
WHICH ONE IS MUDIMU?|一台選ぶなら
1956 Chevrolet 210から一台選べと言われたら、これは難しい。
新登場の4-Door Sport Sedanも面白い。
Delrayもいい。
でもやっぱり、
210 Handyman。
2-Door Wagon。
1063F。
Nomadではない。
華美ではない。
でも、1950年代ChevroletらしいStyleと実用性が一つのBODYに入っています。
こういうChevyを拾うためにMUDIMUを作っている。
CONCLUSION|1956 Chevrolet 210は「中間グレード」では足りない
1956 Chevrolet Two-Ten。
Series 2100。
BODY Variationは8種類。
Sedan。
Club Coupe。
2-Door Hardtop。
新しい4-Door Hardtop。
2-Door Wagon。
6-Passenger 4-Door Wagon。
9-Passenger 4-Door Wagon。
ここまで揃っています。
150よりBODYの選択肢は一気に増える。
しかしBel AirのConvertibleやNomadは持たない。
その中間にいるからこそ、
1956 ChevroletのBODY体系を最も広く見せてくれるSeries
になっています。
そして1956年には、
1039 Sport Sedan
1062FC Beauville
という新しいBODYが加わりました。
1955年の210をそのまま繰り返したわけではありません。
1956年、210は「中間Series」から、Chevrolet BODY Variationの中心へ広がった。
MUDIMUではこの8 BODYを、一台ずつ分解していきます。
MUDIMU Research Note
1956 Chevrolet 210のModel / Fisher Styleについては、Factory Specificationsと1956 Model Identification資料を照合し、2102/1011、2103/1019、2124/1011A、2154/1037、2113/1039、2129/1063F、2109/1062F、2119/1062FCの8 BODYを基礎台帳とします。
Production Numberについては、資料間で数字の差が確認できるため、本記事ではBODYの存在確認とProduction Numberの確定を分離します。No.32で出典別に再検証します。
次からもタイトルは 05|、06|……と通し番号を付けて進めます。

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