1957 Chevrolet No.01
1957 Chevrolet。
1955、1956、1957と続いた、いわゆるTri-Five Chevroletの最終年です。
そして現在、1950年代Chevroletを象徴する一台を挙げろと言われれば、1957 Chevroletを思い浮かべる人は多いでしょう。
大きく開いたGrille。
Hoodの二つの“Bombsight”。
鋭く伸びるRear Fin。
その下へ収められたTaillamp。
Bel Airの豪華なSide Trim。
283 V8。
Fuel Injection。
どこを切り取っても1957らしい。
しかしMUDIMUで作る1957 Chevrolet図鑑は、
「1957 Bel Airは格好いい」
だけでは終わりません。
1957年のChevroletには、
150。
210。
Bel Air。
Sedan。
Hardtop。
Convertible。
Utility Sedan。
Station Wagon。
Nomad。
Sedan Delivery。
Corvette。
そしてTask Force Truck。
驚くほど多くの「形」が存在しました。1957 Passenger Chevroletの主要BODYには2-Door/4-Door Sedan、Sport Coupe、Sport Sedan、Utility Sedan、Delray Club Coupe、複数のStation Wagon、Convertibleなどが確認できます。
1957 Chevroletとは一台の車ではない。
同じ1957年にChevroletが作った、膨大なBODY Variationの集合体である。
MUDIMUでは、そこから始めます。
1957|TRI-FIVE最後の一年
1955年、Chevrolet Passenger Carは大きく変わりました。
低く新しいBODY。
新しいSmall Block V8。
そしてNomad。
1956ではその基本構造を受け継ぎながらStylingを変更。
1957ではさらに大胆なExterior Designが与えられました。
基本的なBODY architectureを引き継いでいるからこそ、1955・1956・1957を並べると面白い。
1955
新しいChevroletの誕生
↓
1956
BODYを継承しながらStylingを発展
↓
1957
Tri-Five最終形
1958年にはChevrolet Passenger Carそのものが次の世代へ移ります。
だから1957は、
Tri-Five BODYの最終進化
として見ることができます。
1957を1957にしたFRONT
1957 ChevroletのFront Stylingは強烈です。
前年までのChevroletと比べても、一目で1957と分かります。
代表的なのが、
Hood前端の二つのOrnament。
1955・56で見られた中央のHood Ornamentとは違い、1957では左右へ分かれた、いわゆるBombsight形状が使われます。
さらにHeadlamp Bezel周辺にはFresh Air Intakeを兼ねたMesh部分が設けられ、Front Fender前端にも特徴的な処理が入りました。
【画像予定:1955・1956・1957 Chevrolet Front View比較】
そして1957最大の特徴、REAR FIN
1957 Chevroletを横から見たとき、最も強く目に入るのがRear Quarterです。
鋭く上へ伸びるFin。
しかしCadillacのような巨大なFinとは違います。
BODY Sideから後方へ流れてきたLineが、そのまま鋭い頂点へ向かう。
そしてTaillampはFinの先端ではなく、その下側へ配置されます。
この処理によって、
長い。
低い。
後ろへ飛んでいく。
そんな1957独特のSide Viewが生まれました。
FUEL FILLERまでBODY DESIGNへ隠した
1957 ChevroletのRear Finには、もう一つ面白い仕掛けがあります。
Fuel Fillerです。
普通にFuel DoorをBODY Sideへ置くのではなく、Rear Fin側のTrimへ巧妙に隠しました。1957のRear Stylingを説明する際にも、このHidden Fuel Fillerは特徴の一つとして記録されています。
これはMUDIMUが好きな部分です。
単なる装飾ではない。
機能部品をStylingの中へ消してしまう。
1957 ChevroletのBODY Designを象徴する細部です。
SERIES|150・210・BEL AIR
Passenger Chevroletの基本Seriesは三つ。
150
↓
BASE SERIES
210
↓
MID SERIES
BEL AIR
↓
TOP SERIES
ただし、
安い・普通・高い
だけで片付けると1957の面白さを失います。
Seriesによって、
Exterior Trim。
Interior。
Color Combination。
そして選べるBODY。
まで違います。
同じ基本BODYでもSide Moldingを見ると150、210、Bel Airで明確な差があり、Bel AirではRear Quarterの二本のMolding間に特徴的なPanel処理が加わります。
150|一番シンプルだからBODYがよく見える
1957 Chevrolet 150。
最廉価Seriesです。
豪華なBel Airと比べればBright Trimは少ない。
Interiorも簡素。
しかしMUDIMUでは150を脇役にはしません。
むしろ余計なDecorationが少ないため、
1957 ChevroletそのもののBODY Line
が非常によく見えます。
そして150には面白いBODYがあります。
Utility Sedan。
Rear Seatを通常のPassenger Seatとして使うのではなく、荷物を運ぶ用途へ振った実用的な2-Door Sedanです。150 Utility SedanがSalesmanなどのCargo用途を想定したモデルだったことも確認できます。
1957 ChevroletはBel Airだけ追っていたら、この世界が消えてしまいます。
210|実はBODY VARIATIONの中心
中間Seriesが210。
1957のBODY図鑑では非常に重要です。
Sedan。
Delray。
Sport Coupe。
Sport Sedan。
Handyman。
Townsman。
Beauville。
つまり、
普通のSedanからHardtop、2-Door Wagon、4-Door Wagon、9-Passengerまで揃う。
150より華やか。
Bel Airより実用BODYが豊富。
1957 Chevroletの「広さ」を見るなら、210は絶対に外せません。
BEL AIR|1957 CHEVROLETの顔
そしてBel Air。
現在1957 Chevroletを象徴しているSeriesです。
豪華なSide Trim。
特徴的なRear Quarter treatment。
Interior。
Color。
Gold系のDetail。
Bel AirはBODYそのものだけでなく、Decorationによって1957 Chevroletを完成させたSeriesとも言えます。
しかしBel Airにも一種類しかないわけではありません。
2-Door Sedan。
4-Door Sedan。
Sport Coupe。
Sport Sedan。
Convertible。
Wagon。
Nomad。
同じBel AirでもBODYが変われば、車の性格は大きく変わります。
SEDAN|POSTがあるCHEVROLET
1957 Chevroletの基本BODYとしてまず理解したいのがSedanです。
2-Door Sedan。
4-Door Sedan。
SedanにはSide Glassの間に固定されたCenter Pillar、いわゆるPostがあります。
これはHardtopとの重要な違いです。
同じ2-Doorでも、
2-Door Sedan
と、
Sport Coupe
は別BODY。
現在の中古車広告で名称が曖昧でも、MUDIMUでは混ぜません。
SPORT COUPE|2-DOOR HARDTOP
1957 Chevroletの人気BODYの一つ。
Sport Coupe。
いわゆる2-Door Hardtopです。
Side Windowを下げると、Sedanのような固定B-Pillarが残らない。
そのためRoofが浮いているような軽いSide Viewになります。
1957の低く長いStylingとの相性が非常にいい。
そして重要なのは、
Sport Coupe=Bel Airだけではない。
210にもSport Coupeがあります。
だから現車を見るとき、
「1957 2-Door HardtopだからBel Air」
とは判断できません。
SPORT SEDAN|4-DOORでもHARDTOP
さらに面白いのがSport Sedan。
4-Door Hardtopです。
4枚Doorがある。
しかし通常の4-Door Sedanとは違い、Hardtop的な開放感を持つBODYです。
1957では210とBel Airに設定されました。
これは1950年代American CarらしいBODY Variationです。
Door枚数だけで、
SedanかHardtopかを決めてはいけない。
CONVERTIBLE|BEL AIRだけのOPEN BODY
1957 Passenger ChevroletのOpen BODY。
Convertible。
これはBel Air Seriesです。
1957のRear Fin。
低いBeltline。
Open Roof。
この組み合わせによって、Hardtopとはまた違う1957 Chevroletになります。
さらにConvertibleではOpen BODYゆえにBody/Frame reinforcementも重要になります。1957 Bel Air Convertibleでは通常BODYとは異なるFrame reinforcementが使われたことが資料で確認できます。
後で独立記事として追います。
WAGON|1957はここが本当に面白い
MUDIMUで1957を深くするなら、Station Wagonは絶対に厚くします。
2-Door。
4-Door。
6-Passenger。
9-Passenger。
そしてNomad。
Wagonを全部「1957 Chevy Wagon」でまとめてしまうと、BODY Variationが消えます。
たとえばHandymanは2-Door。
Townsmanは4-Door 6-Passenger。
Beauvilleは多人数仕様。
Nomadはさらに別格のSport Wagon的BODYを持っています。
【画像予定:1957 Handyman・Townsman・Beauville・Nomad Side View比較】
NOMAD|最後のTRI-FIVE NOMAD
1957 Nomad。
1955から始まったTri-Five型Nomadの最終年です。
ただの2-Door Wagonではありません。
低いRoofline。
独特のRear Pillar。
Rear Side Glass。
専用性の高いRoof/Rear Body。
通常のHandymanとはSilhouetteから違います。Nomadの特徴としてSloped Rear Pillar、Rear-seat Sliding Window、Ribbed Roof、低いRooflineなどが記録されています。
1957では、
HandymanとNomadを同じ「2-Door Wagon」として扱わない。
ここはかなり深く追います。
SEDAN DELIVERY|人ではなく荷物へ振ったBODY
1957にもSedan Deliveryがあります。
見た目はWagon Familyに近い。
しかし目的はPassenger Wagonではありません。
Commercial use。
人を乗せるためのSide GlassやRear Seatではなく、Cargoを中心にしたBODYです。
ここでは、
150 Utility Sedan。
Handyman Wagon。
Sedan Delivery。
この三者を比較すると面白い。
すべて「2-Door+荷物」という要素を持ちながら、Factoryが与えた役割が違います。
1957は「BODY × TRIM」が面白い
1957 Chevroletを見るとき、
BODYだけでは足りません。
同じ基本BODYでも150、210、Bel AirでExterior presentationが変わります。
特にSide Trimは重要です。
150は比較的簡素。
210ではRear Quarterへ特徴的なMoldingが伸びる。
Bel Airでは、そのMolding間に特徴的なInsertが加わる。
つまり、
BODYが同じでも、Seriesによって見え方が変わる。
1957はこれが非常に強い年です。
COLOR|1957は色まで含めて完成する
1957 ChevroletはColorも重要です。
Solid Color。
Two-Tone。
Roofとの組み合わせ。
Side Trim内のColor treatment。
Interiorとの組み合わせ。
特に210とBel Airでは、Rear QuarterのSide TrimがColor Designそのものへ関わります。
だからMUDIMUでは、
現存車が格好いい色だからFactory Colorだろう
とは判断しません。
Paint Code。
Factory Color Chart。
Period Brochure。
Trim Code。
これを照合します。
ENGINE|1957には283が来る
BODYが主役ですが、1957 Chevroletを語るならEngineも避けられません。
235 Six。
265 V8。
そして、
283 Small Block V8。
1957はChevrolet V8史でも重要な年です。
さらに283にはFuel Injection仕様まで登場します。
しかしMUDIMUでは、
「283馬力だからすごい」
だけでは終わりません。
どのBODYに、どのEngineが実際に設定できたのか。
BODY × ENGINEとして追います。
FUEL INJECTION|1957の有名なもう一つの顔
1957 Chevroletといえば、
Fuel Injection。
Rochester Mechanical Fuel Injectionです。
283 cu.in. V8と組み合わされ、最高仕様では当時のGross Ratingで283 hp、つまり「1 cubic inchあたり1 horsepower」という数字で知られるようになりました。
ただしここも神話化しません。
Fuel Injectionだけを1957 Chevroletの中心に置くと、BODY図鑑ではなくPerformance史になります。
独立記事で正確に整理します。
CORVETTE|同じ283でも別のCHEVROLET
1957 Corvetteも忘れません。
Passenger ChevroletとはBODYもChassisも別。
しかし同じ1957 Chevroletとして283とFuel Injectionの時代を共有します。
1956で大きくBODYが変わったCorvetteが、1957にどう発展したのか。
BODY。
Color。
Trim。
Engine。
Passenger Chevroletとは別系統で追います。
TRUCK|TASK FORCEも1957を生きている
Passenger CarがRear Finで華やかになった一方、TruckではTask Force世代が続いています。
Pickup。
Cameo Carrier。
Panel。
Suburban。
そしてWorking Body。
ただし1955で決めた通り、MUDIMUは大型Truck全集にはしません。
1957 Truckも、
普通に道路を走り、働き、現在でもClassic Chevroletとして面白いBODY
を中心に追います。
1955・1956・1957をつなぐ
1957からMUDIMUの強みがさらに出てきます。
すでに1955と1956があります。
だから単年解説だけで終わらない。
1955 NOMAD
↓
1956 NOMAD
↓
1957 NOMAD
1955 SPORT COUPE
↓
1956 SPORT COUPE
↓
1957 SPORT COUPE
1955 CONVERTIBLE
↓
1956 CONVERTIBLE
↓
1957 CONVERTIBLE
同じBODYを縦に追える。
これで初めて、
Tri-Five Chevroletが3年間でどう変わったのか
が見えてきます。
実車を見るときは「BEL AIRか?」から始めない
1957 Chevroletの実車を見ると、どうしても最初に、
「Bel Air?」
となりがちです。
MUDIMUでは順番を変えます。
まず、
BODYは何か。
2-Door Sedanか。
Sport Coupeか。
Sport Sedanか。
Wagonか。
Convertibleか。
Sedan Deliveryか。
次にSeries。
150か。
210か。
Bel Airか。
そのあと、
Trim。
Engine。
Color。
Interior。
Identification Number。
を見る。
YEAR
↓
BODY
↓
SERIES
↓
FISHER STYLE
↓
TRIM
↓
COLOR
↓
ENGINE
↓
IDENTIFICATION
この順番なら、見た目だけBel Air化された車にも引っ張られにくくなります。
MUDIMU VIEW|1957 CHEVROLETは「BEL AIR」ではない
1957 Chevroletが現在まで有名なのは、Bel Airの存在が非常に大きい。
しかし1957年当時のChevroletを調べるなら、それだけでは足りません。
150 Utility Sedan。
210 Delray。
210 Sport Sedan。
Handyman。
Townsman。
Beauville。
Nomad。
Sedan Delivery。
Convertible。
Corvette。
Task Force。
そこまで並べて初めて、
1957 Chevroletという一年
が見えてきます。
有名な一台を見るのではない。
1957年にChevroletが作った「形」を全部見る。
これがMUDIMUの1957年です。
CONCLUSION|1957はMUDIMUの代表年度にする
1957 Chevroletは、Tri-Five最後の一年です。
しかし「最後だから重要」だけではありません。
Front。
Rear Fin。
Hidden Fuel Filler。
150・210・Bel Air。
Sedan。
Hardtop。
Convertible。
Wagon。
Nomad。
Commercial。
Corvette。
Truck。
そしてColor、Trim、Engine。
調べるほど枝が増えていきます。
だから1957年は60〜70記事で終わる保証すらありません。
記事数に合わせて調査を削りません。
調べるべき1957 Chevroletが残っているなら、記事を増やす。
1957年は上限なし。
そして目標は一つです。
1957年のCHEVYを調べるなら、まずMUDIMU。
ここまで作ります。
1957 Chevrolet、開始です。 🔥

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